大輔くん「ごめんね」
大輔さんのシーンだけ。
ドアを開けて
「お」
という大輔。もうこの時点で何が来るかは覚悟している感じ。
軽くお辞儀をする希。
「そういう事になっちゃったの？ 彼と」
「…はい」
希は大輔が渡そうとした飲み物をフルフルと頭をふって
聞こえるかどうかの声で「大丈夫」
大輔はそのまま自分のグラスとして持ちながら
「あいつ思ったより仕事早いな」
と言って飲んでベッドに腰を掛ける。
「ほやさけ…ごめんなさい…大輔さんとは…」
「苦労すると思うけどね、あいつとじゃ。
面倒くさそうじゃん。頑固で、融通きかなくて」
もうね、こう言っている大輔さんが既にもうつらくなってるのがわかる。
多分こう言いながら自分が傷ついてる。
「ほんな事は…いや、あるけど…」
「本当は、俺すごい諦め早いんだけどさ、特に人間関係。
人に期待してないっていうかさ。
まぁ俺も期待されずに育ったしね」
グラスを置いてベッドに寝転がる大輔。
今まで大事な時に逃げてきた大輔がこんなにも自分の弱さを話すなんて。
本当に本気。
「ほれは…シェフの事け」
ちょっとずつ近づく希。
「ん？」
「気になっとってん、大輔さんのシェフへの気持ち」
寝転がったまま少し顔をそむける大輔。
「家族を顧みん人やって、シェフの事怒ったったけど。
本当は、大輔さん自身や、寂しかったんじゃないがけ？」
近づき顔をのぞきこむ希。
「そうだとしたら…（希の腕を引き）俺とつきあってくれる？」
ここの「くれる？」の言い方。甘い甘いトーン。
「あん？」
「いや（笑）うそうそ。諦めますけれども！」
前半で顔をそらして、振り切るような後半の強くておどけた言い方。
上体おこし、
「希ちゃん、この路線に弱かったんだね。
今ね、今までで一番優しい顔、俺にしてくれたよ？」
つとめて明るく。でも上手く笑えない感じ。
脱力する希。
「ちょっともう～…」
「まあ、だからさ、要は、そうやって執着する自分が珍しくって
しつこくなった」
笑え、笑え、そう、言い聞かせているように。
「ごめんね」
なんて切ない笑顔。
希は目の前で正座をし、
「うちは…ありがとう」
「ん？」って言いながら目をそらす。
「いろいろ助けてもろたさけ。クリスマスケーキの時も、
ジュテーム・モワ・ノン・プリュの時も。
頭ばあかしで考えとったうちに、心をちゃ動かす事、教えてくれてん」
「何か…大人っぽくなったね、希ちゃん」
泣きそうな微笑みで。
「……ほうけ？」
泣きそうな笑顔で。
「ん」と小さく頷く大輔は色々なものを飲み込んで我慢をして。
---------------------------------------
「まれ」の大輔出演シーンで一番切ないシーンですが、
同時に一番の名シーンになったと思います。
大輔＝柳楽くんに完全に一体化していて、すごい演技でした。
太鳳ちゃんも「ありがとう」から先は多分希＝太鳳ちゃんとして
本気で助けてくれたことに対しての感謝を伝えていたように思います。
こんなすごいシーンを朝から見られるなんて。
切ないけど、何度も何度でも観たくなる。
柳楽くんの引力にひっぱられたくなる。
大輔くんが大好きで、愛しくて、すぐに駆け寄ってぎゅっとして
あげたくなる。
最高にかっこよくて、優しくて、惚れちゃう振られ方。
ずるいよ、柳楽くん。
こんなに大輔くんを魅力的にしちゃったら、世の大輔スキーはこの先
どうしたらいいかわからなくなっちゃうよ？
ただ、この後「いつもの大輔くん」をちょっと見られて少し安心するのでした。
---------------------------------------- 2006年3月
港の見える丘公園で一人待つ希。
「希ちゃーん」
大輔の呼ぶ声に希が振り向きます。
「もうーー！」
大輔に駆け寄る希。
「美南ちゃんの卒業祝い選んでくれって言うから時間作ったのに！」
「ごめん。もう漫画読んでたらやめらんなくなっちゃった！」
大輔節＾＾
「はっ！」と両手を広げて不満をぶつける希。
ぷんすこしながら先に歩き出すと、大輔がそれについていきながら
「はっ！」と希のマネをしています。
----------------------------------------
今日の回も、色々思うところはあるけれど、
とにかくあの名シーンを見られただけでもう、すごい満足感…
あ、いえもちろんものすごい切ないんですけど、
役者柳楽優弥堪能感とでもいえばいいのかな…
そこが満たされました。
それと、ちょっこり嬉しかったのは、
［まれ］第13週視聴率は20．1％ ラブストーリーで11週ぶり大台回復
こちらのニュース。
あ、視聴率あがったのが柳楽くんのおかげ！なんておこがましいことを言う
つもりはなくて、もちろん出演者スタッフみんなの結果なんですが、
柳楽くん演じる大輔は、ポジション的には明らかに「ラブストーリー部分」を
盛り上げるために出てきていて、だから取材でも「三角関係が盛り上がらないと」と
盛んにいっていた訳で。
そこから考えると、役割は全うに果たしたなと思うんです。
（ちなみに第8週が18.3で底で10週19.1、11週19.5、12週19.6と右肩上がりです）
これが逆に下がってたら申し訳立たないから本当によかった…！
もう本当にベストを尽くした！と思います。
ベスト尽くしすぎて思った以上に魅力的になっちゃいましたけども！
後はもう、NHKの中の方がですね！これを見てですね！
「じゃあ、終盤もうちょっと出すかー」とか
「スピンオフは大輔出すかー」とか
「大河いってみようか」とかとかとか！
そんなことをちょっとでも考えていただけたら…と思う所存でございますー！
さぁ、気持ち切り替えて、隣で見守る優しい大輔さんを堪能しよう、そうしよう。
ドアを開けて
「お」
という大輔。もうこの時点で何が来るかは覚悟している感じ。
軽くお辞儀をする希。
「そういう事になっちゃったの？ 彼と」
「…はい」
希は大輔が渡そうとした飲み物をフルフルと頭をふって
聞こえるかどうかの声で「大丈夫」
大輔はそのまま自分のグラスとして持ちながら
「あいつ思ったより仕事早いな」
と言って飲んでベッドに腰を掛ける。
「ほやさけ…ごめんなさい…大輔さんとは…」
「苦労すると思うけどね、あいつとじゃ。
面倒くさそうじゃん。頑固で、融通きかなくて」
もうね、こう言っている大輔さんが既にもうつらくなってるのがわかる。
多分こう言いながら自分が傷ついてる。
「ほんな事は…いや、あるけど…」
「本当は、俺すごい諦め早いんだけどさ、特に人間関係。
人に期待してないっていうかさ。
まぁ俺も期待されずに育ったしね」
グラスを置いてベッドに寝転がる大輔。
今まで大事な時に逃げてきた大輔がこんなにも自分の弱さを話すなんて。
本当に本気。
「ほれは…シェフの事け」
ちょっとずつ近づく希。
「ん？」
「気になっとってん、大輔さんのシェフへの気持ち」
寝転がったまま少し顔をそむける大輔。
「家族を顧みん人やって、シェフの事怒ったったけど。
本当は、大輔さん自身や、寂しかったんじゃないがけ？」
近づき顔をのぞきこむ希。
「そうだとしたら…（希の腕を引き）俺とつきあってくれる？」
ここの「くれる？」の言い方。甘い甘いトーン。
「あん？」
「いや（笑）うそうそ。諦めますけれども！」
前半で顔をそらして、振り切るような後半の強くておどけた言い方。
上体おこし、
「希ちゃん、この路線に弱かったんだね。
今ね、今までで一番優しい顔、俺にしてくれたよ？」
つとめて明るく。でも上手く笑えない感じ。
脱力する希。
「ちょっともう～…」
「まあ、だからさ、要は、そうやって執着する自分が珍しくって
しつこくなった」
笑え、笑え、そう、言い聞かせているように。
「ごめんね」
なんて切ない笑顔。
希は目の前で正座をし、
「うちは…ありがとう」
「ん？」って言いながら目をそらす。
「いろいろ助けてもろたさけ。クリスマスケーキの時も、
ジュテーム・モワ・ノン・プリュの時も。
頭ばあかしで考えとったうちに、心をちゃ動かす事、教えてくれてん」
「何か…大人っぽくなったね、希ちゃん」
泣きそうな微笑みで。
「……ほうけ？」
泣きそうな笑顔で。
「ん」と小さく頷く大輔は色々なものを飲み込んで我慢をして。
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「まれ」の大輔出演シーンで一番切ないシーンですが、
同時に一番の名シーンになったと思います。
大輔＝柳楽くんに完全に一体化していて、すごい演技でした。
太鳳ちゃんも「ありがとう」から先は多分希＝太鳳ちゃんとして
本気で助けてくれたことに対しての感謝を伝えていたように思います。
こんなすごいシーンを朝から見られるなんて。
切ないけど、何度も何度でも観たくなる。
柳楽くんの引力にひっぱられたくなる。
大輔くんが大好きで、愛しくて、すぐに駆け寄ってぎゅっとして
あげたくなる。
最高にかっこよくて、優しくて、惚れちゃう振られ方。
ずるいよ、柳楽くん。
こんなに大輔くんを魅力的にしちゃったら、世の大輔スキーはこの先
どうしたらいいかわからなくなっちゃうよ？
ただ、この後「いつもの大輔くん」をちょっと見られて少し安心するのでした。
---------------------------------------- 2006年3月
港の見える丘公園で一人待つ希。
「希ちゃーん」
大輔の呼ぶ声に希が振り向きます。
「もうーー！」
大輔に駆け寄る希。
「美南ちゃんの卒業祝い選んでくれって言うから時間作ったのに！」
「ごめん。もう漫画読んでたらやめらんなくなっちゃった！」
大輔節＾＾
「はっ！」と両手を広げて不満をぶつける希。
ぷんすこしながら先に歩き出すと、大輔がそれについていきながら
「はっ！」と希のマネをしています。
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今日の回も、色々思うところはあるけれど、
とにかくあの名シーンを見られただけでもう、すごい満足感…
あ、いえもちろんものすごい切ないんですけど、
役者柳楽優弥堪能感とでもいえばいいのかな…
そこが満たされました。
それと、ちょっこり嬉しかったのは、
［まれ］第13週視聴率は20．1％ ラブストーリーで11週ぶり大台回復
こちらのニュース。
あ、視聴率あがったのが柳楽くんのおかげ！なんておこがましいことを言う
つもりはなくて、もちろん出演者スタッフみんなの結果なんですが、
柳楽くん演じる大輔は、ポジション的には明らかに「ラブストーリー部分」を
盛り上げるために出てきていて、だから取材でも「三角関係が盛り上がらないと」と
盛んにいっていた訳で。
そこから考えると、役割は全うに果たしたなと思うんです。
（ちなみに第8週が18.3で底で10週19.1、11週19.5、12週19.6と右肩上がりです）
これが逆に下がってたら申し訳立たないから本当によかった…！
もう本当にベストを尽くした！と思います。
ベスト尽くしすぎて思った以上に魅力的になっちゃいましたけども！
後はもう、NHKの中の方がですね！これを見てですね！
「じゃあ、終盤もうちょっと出すかー」とか
「スピンオフは大輔出すかー」とか
「大河いってみようか」とかとかとか！
そんなことをちょっとでも考えていただけたら…と思う所存でございますー！
さぁ、気持ち切り替えて、隣で見守る優しい大輔さんを堪能しよう、そうしよう。
