柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

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[ディストラクション・ベイビーズ・柳楽優弥]映画「ディストラクション・ベイビーズ」プロデューサー 大和田廣樹氏 朱永菁氏 講演会 in 立命館大学

いちごいちえの時に「少し前に台湾に挨拶に行った」と言っていたのが
気になって、ちょっと検索したらこちらの記事を見つけました。
初めて聞く裏話が多くて興味深かったです。

映画「ディストラクション・ベイビーズ」プロデューサー大和田廣樹氏 朱永菁氏 講演会 in 立命館大学

とりわけ衝撃的なのは柳楽優弥の演技。実際、劇中のセリフは極端に少ない。だが 柳楽は、その微妙な表情と体現の変化によって主人公の内なる叫びを示している。作品全編で示される危険で妖しくも「生命力」に満ちた眼光は、柳楽のこれからの俳優としての方向性を決定づけたとも言えるだろう。
(略)
企画案を受け取った大和田氏がまず感じたのは「あまりにも実話から影響を受けすぎてしまっている」とのこと。そこで「このままで撮影に入るのならいっそドキュメンタリーとして撮るべき」とまで提案していたという。ところが既に監督には主人公として起用すべき俳優が念頭にあった。それが柳楽優弥だったのだ。
(略)
資金調達に苦しむこととなる。そこで朱氏がおこなったのは「とにかく動くこと」だったという。「オリジナル作品」で更に「新人監督」ということ自体、企画が成立させるうえで大きな足かせとなっていたが、国内での調達が困難なのであれば、海外に活路を開こうと、2013年東京国際映画祭と同時に開催されていた、TIFFCOMに参加。海外のプロダクションと共同製作しようと、企画を売り込むためのピッチをおこなったのだ。すると、多くの海外プロダクションが日本で製作される「バイオレンス映画」に高い関心を示す傾向があることに気づいたという。「海外では邦画といえば北野武監督や三池崇史監督のイメージが強く、新たな日本発のバイオレンスに期待が大きかった」(朱氏)。更にここでの活動がきっかけで2014年4月、カンヌ国際映画祭の"Gateway for Directors Japan - Cannes 2014"に参加することになったのだ。数多くのベテランプロデューサーとともにこのような場でピッチングをすることで、ヨーロッパでの資金調達活動において確実に手ごたえを感じていたという。
(略)
ただ、幸運にも『ディストラクション・ベイビーズ』の場合はフランスのプロデューサーや企業も興味を持ち、脚本などを英訳しレビューする段階まで進んでいた。だが、朱氏はここでブレーキをかける。というのも本作は真利子監督の商業映画デビュー作であることもあり国内興行の成功も確実なものにしなければならないからだ。すると、役者のキャスティング、撮影スケジュールなど事前に決定されていなければ助成金が得られないフランスのシステムは、役者のスケジュールが合わせられない日本の撮影システムと合わないのだ。そこで、最終的に不足した資金を台湾の映画製作会社の大唐国際から調達し、なんとか制作にまでこぎつけたという。
(略)

全部興味深いので、ぜひリンク先の記事を読んでいただければ。
とにかく、これを読む限りは、やはり台湾の挨拶はディスベビだったのではと思います。
それにしても、やはり日本映画と海外映画では大分状況が違うんですね…。
仕組みから変わるといいのですが。

ただ、日本のバイオレンス映画が海外で評価が高いというのは、わかる気がしますし、
今年はまさにそういう映画の良作が多いので、作品レベルでそういう状況も打開できると
いいですよね。