柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

This is It

あー、さやかさんのところ読んで思い出した!
私も久々に記事として書きたいと思った映画だったのを。

先週This is It見てきました。

私はいわゆる普通に80年代以降の音楽を聞いてきた世代としての平均的な
マイケルへの知識・接触度しかない(もしくはちょっと少ないぐらいかも)という状態で
見たのですが。

歌唱力
ダンステクニック
そのダンスを最大限に生かす身体
エンターテインメントに徹する思考
カリスマ性

これら全部を持っている人と同時代を生きたということに改めて震えたし、
その事実にようやく気付いた今、もう既にこの人が生きてないということへの喪失感もすごいものがありました。

だって、もう「絶対」なんて言葉はないって言うけれど、
それでも使ってやると思うぐらい、絶対こんな人はもう出てこない。

それとすごく印象的だったこと。
彼はものすごく完璧主義者なのに、その完璧を求めるために仲間を怒ることを一切してませんでした。
「これは曲のためだよ」「これは愛なんだ」

私はマイケルの性格なんてほとんど知らないので、あてずっぽうでしかないのですが、
彼がそういう言葉を言う時の抑揚や表情からなんとなく
マイケル・ジャクソンが怒ると周りがどう思うか」
を重々わかっているから、仲間のプライドを傷つけないように気遣っての言い回しなんじゃないかと
思ったんです。

画面にいたマイケルは圧倒的な超人であると同時に、本当に人間として愛すべき人でした。


「惜しい人を亡くした」ということに気付いたのが遅すぎた。
パパラッチや裁判で訴えればお金か名声が手に入ると思うような人たちに乱された後半の人生の
なんともったいなかったことか。

映画を見ている最中ずっと「この完成形を見たかった」という思いが消えませんでした。
でも同時に。

きっと、この事件がなかったら、これだけ世界中の人が彼を理解し、メッセージを受け止めることも
なかっただろうとも思うのです。
こうやって急遽映画公開になったから、私みたいな人も映画館でメッセージが受け取れた訳で。

そして、ただ見ただけじゃなく、ここにこうして記事を書きたいと思うほどの強烈な印象を残した、
それこそがこの映画の価値だと思っています。

映画公開は後1週間かな?
「この時代にリアルタイムで観る」ことが大事な映画だと思うので
もしまだ未見の方で行けるチャンスがある方はぜひ!