柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

諸々

柳楽くんゴトじゃなくてごめんなさい。
今日は本当に単なる自分のためのメモなのでスルーして大丈夫です。

ここ数年、仕事の忙しさと、図書館の遠さ、本棚満杯につき
読書は最低限しかしてなかったのですが、引っ越して
図書館が近くなり、本棚も増やしたので、またちょっと読書を
増やしていきたいなと思ってます。
でも、私半端ないぐらい記憶力悪いので、せっかく読んでもすぐ
忘れちゃうんですよね…。
なので、感想というほどでもないメモを書いておこうかなと。
ちなみに、以前読みたいと思っていたままだったものから読んでいくので
微妙に古い本ばかりになると思いますw
興味ある方はほとんどいないと思うので、続きにしまいます~。



恩田陸「Q&A」
恩田陸のファンタジックなものとか、学園ものとかが好きなので
その勢いで読んだのですが、そうでした、恩田陸はホラーテイストも得意なのを
すっかり忘れてました。
ある大型スーパーで大勢の人がなぜか圧死したという事件をめぐり、その理由を
探っていくというのが大枠で、小説まるごと、会話方式(そしてそのほとんどがQ&A方式)で
進むので読みやすさは抜群でスイスイ読んじゃうのですが、それが罠。
後半になると、ぞーっとするエピソードが増えて夜に読んだのを後悔しました。
読み進めると、結局事故理由が明らかになる本ではなく、そこは謎のままで
その事故が周りにどういう影響を与えたかを受け取る小説とわかるのですが、
その影響の与え方と、それを受け取って変わる人間がヘタな幽霊ものより恐い。
いわゆるサイコサスペンス的な怖さなのでリアルなんです。
それだけに最終章はちょっと「え、そっち方面で終わるの?」というのは
ありましたが、とりあえず恩田陸を読むときはよくよくジャンルを確かめようと
思いました…。

伊坂幸太郎「PK」
ゴールデンスランバーまではほぼ全部追ってたのですが、その後絶えてました。
W杯ってこともあり、この本から復活。
いっやー、私、伊坂さんの伏線→回収が大好きなんですが、この伏線は複雑すぎた。
3つのお話から成り立っているのですが、時系列も色々、さらにはSF要素もあり、
パラレルワールドも描かれるので、どの順番でどの世界がつながっているのか
1回読んだだけではさっぱりでした。
それでも、それぞれのお話の中での「不安要素」がそれなりに解決、回避されて終わるので
読後感はいやなものではなかったし、相変わらず会話に印象に残るものが多いので、
そういうのも含めてやっぱり伊坂さんだなーと思います。

朝井リョウ桐島、部活やめるってよ
原作映画はなるべく原作から読みたい派なので、まだ映画も観てません。
これでようやく観れるw
これは、渦中の年齢の時に読んだらもっと楽しめたんだろうなぁ。
一回りしちゃった自分が読むとどうしても俯瞰で読んでしまって
あと一歩入り込めないままでした。でも、今のリアルな高校生はきっと
こんな感じなんだろうし、それを作品にした時点で意味があると思います。
校内カースト制度って、内容としては多分昔っからあったものだと思うけれど、
そうやって言語化すると余計そこに縛られる傾向になるから、小説の中とはいえ
気になってしまった。
卒業して違う世界にいけば、3年間の狭い教室の中のポジションで
すべてが決まる訳じゃないってわかるから、できればカースト制度
ラベリングしてしまうなら、そこまでちゃんと追って欲しかったかなー。
これを読んだ現役の学生たちが「まさに自分はカースト制度の底辺」って
自分をラベリングしちゃわないといいな。
あくまで小説の感想なので、映画がどういう構成になっているか楽しみ。


道尾秀介カラスの親指
思いもかけぬ借金から家族をなくし、詐欺師として生きている中年男性が
仲間に出会い、自身の過去と対決するお話ですが、これはおもしろかった!
物語のメインであるコン・ゲームがおもしろいことはもちろん、
それを読む中で「いやでもこれこういうオチでしょう」と思っていたら、
そんな甘いもんじゃない形で最後にハマるピース、ひっくり返る構図。
そうきたかーと思ったところで、さらにもうひとひねり!
このプロットは感動ものです。
キャラクターも1人1人が立っていて、親近感。
道尾さんの作品は多分、ラットマン、龍神の雨と読んでこれが3作目のような
気がしますが、一番好きです。
まだまだ評判の高い作品が残っているので、読むの楽しみだなー。