柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

映画感想

忘れないうちに映画感想も。(舞台挨拶は1つ下に書いてあります)

「好き」「嫌い」とか「おもしろい」「おもしろくない」というのは
人の感性によって色々だと思いますけれど、この映画は
それを置いて考えるとやっぱり「すごい」と思わされる作品が多かったです。
そういうのってないですか?
おもしろいとは思えないけど、なんかすごいもん観たっていう感覚。

で、ここからはその私の個人的感覚ですが7作品中5作品は楽しめました。
以下作品ごとにコメントを。

・GENIUS PARTY(オープニング)
のっけからすごいです。
イマジネーション爆発。
この世界観やキャラクターはどうやって考え出されたんだろう。
オープニングに相応しい「パーティ」です。
が、セリフは一切(確か)ないので、ミュージックビデオを見るという感覚で
観ないとつらいかも。

・上海大竜
こちらは一変してストーリーがあります。
が、最初は字幕なしの中国語で展開。(その理由は後でわかるのですが)
これは結構楽しめました。
というか、ぶっちゃけて言うと私の中ではこの主人公役の声優(子役)が
今回の声優NO1だと思います。
めちゃめちゃうまい。
ごめん、柳楽くん。やっぱり子供と動物には敵わないってやつです。

・デスティック・フォー
もうね、最初のベチャッてなんか落ちてきた時点で
「わぁぁ、グロいのかぁ。観たくないなぁ」って1回テンション下がったんですけど、
その後の世界観の完璧なこと!
引き込まれました。
こりゃすごい。どうやら美術(背景)出身の方らしくすごく納得しました。
ティムバートンの「コープスブライト」に近い世界観です。
これは2時間くらいの単独アニメにしてもおもしろそうだなと思いました。

・ドアチャイム
ごめんなさい。私の中のNG1つ目です。
これ並びも不遇だよね。びっちり描き込んである「デスティック・フォー」の後なんだもん。
もうなんだか「これ普段のテレビと同じレベルじゃん」って思っちゃうような
絵のクオリティなんですよ。
で、これも後でわかったんですが元々マンガを描いてる方でアニメは今回が初めてとか。
なるほどなぁ。

・LIMIT CYCLE
で、これがNG2作目。
というか、おそらく「これが一番好き!」っていう人はほぼいないんではないかと。
もう、観ている側に理解を求めてないもん。
自分の中の哲学を全部出してみました、というただそれだけのものでした。
でも映像の変化の仕方とかはアートとしてみればおもしろいかもしれないです。
でも、だったら3分でいいかな。(ひど)

・夢みるキカイ
雰囲気はオープニングの「GENIUS PARTY」に近いかな。
でもこちらも独特の世界観とキャラクターがでてきます。
そしてこのストーリーは後でガイドブックを観てようやく理解しました!
そうか、そうだったのか!
これはもう一度観たいです。

・BABY BLUE
はい、きました。個人的メインディッシュ(笑)
まず美術(背景)がきれいです。
こちらは今までの作品のような想像力ということではなく、写実的に。
冒頭の教室の机のつや感とか、立体的な雲とか、駅とかとにかくリアルでキレイ!
キャラクターも(ま、ほとんど人間が出てこないんですけど・笑)全7作品の中で
一番端整でした。
つまり、柳楽くん演じる「翔」が一番かっこよかったです。
ストーリーも15分という枠の中でうまくまとめたなぁという印象。
監督本人の言うように
“こってり並んだ作品の最後にデザートですっきり”
というような誰しもが共感できるお話になってます。
それでいてラストはそうきたか!と。
ネタバレ一行反転
(小道具使いがうまいお話好き)

で、柳楽くんの演技ですよね。

……。

わーん、わからないーーーっっ!

っていうのも、もう、私の中ではあの声聞くと柳楽くんのビジュアルが浮かぶような
脳味噌になっちゃってるみたいなんですよ_| ̄|○

だから冷静に声がキャラクターになじんでるのかどうかわかりませんでした。

でも、それでも一応感想を言うと
「現役高校生のリアル感」はすごい出てましたね。
監督もガイドブックで「敢えて、ニュアンスはいいけどちょっと聞きづらいっていうテイクを
使ったところもある」って言ってたんですが、ほんとその辺の男子高校生の
会話を聞いちゃってる感じでした。
ここからネタバレ入るのでまた反転しておきます。
ほぼ一発目の「いかね……ませんか?」がもう、もうすごいツボ!
リアルだー。すごいリアル!
それと江ノ電が終電になってた時の蹴りながら言うセリフ。
インタビューで「実際体動かしながらしゃべったところもある」って言ってたんで
ここなんかそうだったんじゃないかなぁっていうくらいハマってました。
後「3年の先輩だろ?」とかもリアルだったなぁー。
渡辺作品ダイスキですが、これに関しては
もういっそ実写でやって欲しいですね(笑)

で、菊地さんは、んーー、演技はいいと思うんですけど
リアルさを求める演技をした結果やっぱり20代っぽい声なんですよね。
リアルな声をやるんだったら女の子役も10代の子がやった方が
よかったんじゃないかなぁ…と思います。

後、期待していた音楽ですが、ビバップと違ってものすごく抑え目になっていたので
ショパンの「別れの曲」しか印象にないです(汗)
それも狙いだったようですが。

最後に二千花のED。初めて通して聞いたけど、やっぱり好みですね~。

もう一度見たいような気もするけど、NG2作品もまた観るのはつらい……。
ラスト2作品だけ観ようかなぁ……。