柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

原作

映画が、優弥くんファンということを抜きにしても結構好きなお話だったので
原作買って読みました。
(今なら優弥くんの表紙だし!)


大したネタバレはしないつもりだし、先週読んだので書こうと思ったことを
大分忘れてしまいました(汗)
ですが一応続きは隠します。






はい。





とにかくびっくりしたこと。
監督が書いた原作なんだから、さぞや原作=映画なんだろうと思ったら
劇中劇の部分が全く違った!

そして、そここそが監督が映像経験者だったことが生かされているのだなと。
文字なら原作のお話の方がグッとくる。
でも映像ならあの方がインパクトがある。

それ以外のちょっとしたエピソードを変えている部分も、確かに本だったらアリだけど
映像だと伝わりづらかったり、地味だったりするなという箇所でした。
(何かで山田さんが「映像にはしづらいものを小説で書いてみたかった」と言ってたのが
読んでいてよくわかりました)

で、もしこれが原作者と映画監督が別の人だった場合、得てして原作者本人や原作ファンが
「原作改悪だ!」となったりするのだけど、今回のようにイコールだと、
そういうミスコミュニケーションにはならないからベストな形で映像化できるんだなぁと
しみじみ思ってみました。


でもやっぱり、主人公の夏樹は原作の方がより共感できるかな。
彼女がなんで寂しいと男の人と寝てしまうようになったのかとか、それについてどう思っているのかとか
キャラクターを掘り下げた部分のエピソードとか心情がちゃんと書かれてるから。
それと光治についてどう思ってるのかも。
映画を観てそうなんだろうなとは思っていたけど、ちゃんと文字として書かれていたので
すっきり確認できました。


文体も含め、私の中ではすとんと落ちたので山田さんの他の本もまたいつか読んでみたいなぁ。