柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

ぴあインタビュー!

チケットぴあのインタビューです。

柳楽優弥、舞台『金閣寺』で三島文学の美に迫る!
(略)
「『金閣寺』に出て来る“内界と外界との間の扉”や、その扉を開ける“鍵が錆びている”といった言葉が素敵だなと感じました。世の中のことをそういう風に考える人もいるんだ…と思うと、どこか救われたような気分になった。シチュエーションは違うけど似たように感じたことはありましたから。自分に置き換えて想像すると、どんどん溝口のことが好きになっていきましたね」

宮本に「楽しもうね」と気さくに声をかけられて驚きを感じたほど、初舞台の体験は厳しいものだったそうだ。「すごく追い込まれて怖かったですね。蜷川さんは“追い込んでなんかない”と言われると思いますが(笑)。でもあの経験が『金閣寺』につながっているので、出演できて本当に良かったです。一番良かったなと思うのは、何百人ものお客さんの前に立って“やるしかない!”という気持ちになれたこと。そんな風に胸を張る感覚を得られたことが嬉しかった。でもまだわからないことがたくさんあるので、作品のことだけでなく役者としての相談も亜門さんにさせてもらえたらいいなと思っています」。

こうしてまとめると流暢な答に見えるが、以上のことは柳楽が首をひねり、空を仰ぎ、考えに考えて、時間をかけて懸命に絞り出した言葉をつなげたものだ。途中で申し訳なさそうに「僕、全然しゃべれてませんけどやる気がないんじゃなくて、もうやる気しかないんです。でもうまく伝えられなくてすみません」と頭を下げる。そんな彼の朴訥な魅力の中に、宮本は溝口を見たのだろう。溝口は金閣寺を最上の美と崇めた。柳楽に美と感じるものをたずねたら「茶道を習っているので、その所作」という答が返ってきた。「伝統の中にある美、その深さを知っていけることが嬉しいんです」。
(略)

上にピックアップした最後の段落読んだ時、電車の中だったんですけど
うっかり涙浮かべてしまいました。
空を仰いで言葉を紡ぐ柳楽くんが目に浮かぶし、
申し訳なさそうにうまくしゃべれないことを謝る柳楽くんも目に浮かぶ。

でも、私は柳楽くんのそこが好き。
ありふれた無難な言葉並べておけばいい、なんて微塵も考えなくて、
ちゃんと自分の中から言葉を出すことを頑張る柳楽くんが好き。

茶道も続けてるんだね。