柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

2回目3回目鑑賞(追加感想をちょっとだけ)

という訳で、体調不良ながら初日も2回観てきたのですが、
2回観ることで、改めて時系列がすんなり入ってきましたし、
3人の細部の表情もじっくり観ることができました。

ただ、本当に自分が残念だなと思うのは、
もはや柳楽くんが出ている映画は冷静に評価ができなくなっている、
ということですね…。

包帯クラブまでは、割と冷静に見れてたという感覚が
自分の中にもありました(その頃はタイトル下の文章に「ちょっと辛口」って
入れていたくらい)。
でも2008年に「元気に生きててくれればいい」までハードルが
下がっちゃったんです。普通ここまでハードル下がることはないですよね(笑)
で、その後「俳優を続ける」という本人のコメントを目にした時に
初めて「俳優を続けてくれていればいい」になったのですが、
ここからはもう、冷静に判断できなくなってしまいました。
こんなファンがブログ続けてていいのかな…と思うことも多々あります…。

だから、普通の映画ファン、舞台ファン、テレビドラマファンの方々が
フラットな目で見て、作品そのものや演技を褒めてくれると
ようやく安心します。
yahoo!レビューも今のところ評価が高くて嬉しい限りです。

という前置きがありつつ、ちょっとだけ追加感想を。
原作の引用しつつのかなりのネタバレを書くので、これから観る方は
後日に読むことをお勧めします。



これから書くこともファンの贔屓目という可能性がありますが、何せ「ファンブログ」
なので、ご容赦ください…。


原作をあるものを映画化する時に「文字や絵だから説得力があること」って
あると思うんですね。
例えば、演奏シーンなんかは「震えるほどうまい」と書けば、
それで読者は想像さえすればOKなんですが、実写にすると、
実際にそう説得させるものを具体的に提示しないといけない訳です。

今回の「最後の命」の原作で
死ぬ前に、本当にしてみようと、思ったこともある。どうせ死ぬんだから、
自分の望みを、叶えてやろうって。でも、そのたびに、お前の、あの時の目を
思い出すんだ。あの時、お前の、悲しそうな表情を。正直、それはお前との
友情を守るとか、そういうことじゃない気がする。なんだろう。漠然として
いるけど、感覚だよ。お前に、見られているということ。それがおれを止めるんだ
というくだりがあります。
映画でも「お前のあの目がおれをとめるんだ」というような
セリフがあり、桂人の表情がアップで映されるシーンがあります。

ここで桂人の表情や目が説得力を持てるかどうかは割とこの作品の肝だと思うのですが、
それはもう圧倒的な説得力があるんです。

ネタバレなしの感想で”周りをあの目で「正とは何か」「生とは何か」を突きつける”
と書きましたが、本当に観ている側に何かを突きつける目でしたし、表情だと
思います。

本当に素敵な役者さんになっているなぁと思います。
あー、この映画を本当に1人でも多くの人に観ていただきたい…!