柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

あー結婚したくなっちゃったよー!の大輔くんの巻

窓閉めてからの続き。

ふーっと小さく息を吐き。
「見かけたんだよね…。一週間ぐらい前、さ。徹さんのこと
縁がわに腰掛けて静かに語りだす大輔さん。
「見かけた?
「うん…。クライアントの事務所に、打ち合わせに行ったんだよね。
埼玉の所沢にね
「所沢?」
「うん。その事務所が入ってるビルで、お父さん掃除してた」
「清掃員っちゅうことけ」
「前にもその仕事してるって言ってたよね」

頷く一徹。
「ほんで、見かけただけなんけ」
「いや、声かけたんだけど。
俺の顔見て逃げちゃってさ。
それでビルの管理人室行って聞いてみたら、清掃員は派遣だって言うから、
連絡してみたんだよね」
手帳のメモを渡す大輔さん。
「これ、派遣会社の連絡先」
のぞきこむ二人。
「そしたら徹さんもうその日のうちに辞めちゃってた。
それ以上の事は教えてもらえなくってさ」

「この話…希とか、お母さんには…」
「してないよ。おやじから聞いたら徹さんまだ帰ってないって言うしさ。
電話もなんだからとりあえず来てみただけ。
圭太くんさ…(ここで立ち上がる)これ君に任せるから。
希ちゃんや、お母さんにどう話すのか。全部自分で決めてね。
そうしようと思って来たからさ」
圭太へ託す大輔。その後、一徹の顔を覗き込んで。
「それでいいかな」
頷く一徹。
「姉ちゃんの事は…圭太に任せる。
ほんでも、お母さんには、先に…俺から…話さしてくれんけ」
「わかった」
「ごめん…。先寝るわ…」
そう言って出ていく一徹。
再び座った大輔は
「じゃあ…。ちょっと飲みますか」
と(じゃあの間も絶妙!)
「あん?」

「希ちゃんにはどうすんの?」
呑みながら話す大輔と圭太。
「何もなけりゃ、すぐ言うとるけどなぁ。
今あいつ、ちょっこし複雑で」
「複雑?」
「親になって、子供をちゃ愛おしいと思うほど、
お父さんをちゃ許されん気持ちや強なってしもうらしい」
「もう少し調べて、様子見てから話すわ」
「うん」
「助かったわ。いろいろ、気ぃ遣うてもろて」
「(小さく何度も頷きながら)うん」
ここの表情がまたいいんだよなぁ。
昼は飄々と元カレバトルコントをしておきながら、
ちゃんと圭太とサシのコミュニケーションで距離を縮めて。

日本酒をもって縁側に座り、そばにおいてあったものを指さし、
「これも輪島塗?」
「ああ、うん」
「かっこいいね」
「これは、文久椀っちゅうげ」
文久って事は」
「(食い気味にw)江戸時代の文久期に作られた器ねん。
すげえやろ! 100年以上も昔の技術や、今もここにあるっちゃ」
「熱いね。相変わらず漆の話はね」
でたー!八重歯笑顔ー!
「…何で?」
唐突な質問にキョトンとする圭太。
「あん?」
「いや…(って顔触るのもよい!)世の中、こんなに(と言って手で幅を作る)
いろいろなものがあるのにさ。何でそんな…一つの事に夢中になれんの?」
「ほんに言われたら…俺も分からんけど。
こう、一点をちゃ、掘って掘って、深いところまで行くためには、
自分の全てをちゃ、さらけ出すしかねえっちゅうか。
ほの真剣勝負や好きなんやと思う」
「なるほどね…」
「俺は、世界中を旅してきたけど、
君は、その器の中に世界を見てる訳だ」
トーン、間合い、表情、視線。素敵すぎる。
「…でもさ、そんなに一途になってたらさ、失った時怖いと思わないの?」
それは大輔が最も恐れている怖さ。だから聞きたくなったんだと思う。
「ほりゃあ、人でも、夢でも、大事なもんほど怖えと思うわ。
ほんでも俺は、目の前のもんしか見えんさけ。
ほっから逃げたら、行くとこねえさけ。ぶつかっていくしかねえげん」
この言葉を聞いて、細かく小さく何度も頷いて、まっすぐ見る大輔。
きっと、まっすぐまっすぐ進む圭太がとても眩しく映っていて。
とても綺麗な微笑なのに、目の奥には寂しさもやどっていて
泣きそうにも見える微笑。
「そういうとこだろうね」
と、言って軽く圭太をはたくことで、自分のペースに戻す大輔。
「あん?」
「あぁ~!結婚したくなっちゃったよー!(と言いながら後ろに寝転がる)」
「すればいいやろ」←ちょ、恋人奪った相手にそれはひどいw
「するよ。待たせちゃってる子もいるしね(ごろんと転がって圭太の方を向いて)」
笑顔を見せる圭太。
「いいもんやぞ、結婚っちゃ」
「うるさいんだよ(笑いながらはたくw)」
「ははっ」
「うるさいよ(笑)。…幸せ?」
笑顔で「うん」と答える圭太。
何度も頷いて「それ頼むね」と言うと、はーっと息を吐きながら完全に寝転がる大輔。
その大輔に対して、深々と一礼をして、メモを手にしながら
「ありがとう」と気持ちを伝える圭太。


-------------------------------------------------- って、この後帰っちゃった大輔さん!!!
早いよ!もっといてよ!。・゚・(つД`)・゚・。
これで終わり…なのかな…。

徹の消息だけのために能登にきたのは、「圭太に」託したかったからなのかなと。
圭太個人の電話やメールはさすがに知らないだろうし、
そして何より8年経って「託せる男」になっているかどうかも見たかったのかもしれない。

「うるさいんだよ」「うるさい」のところ、もはや演技と思えないぐらいでしたね。

それにしても、なんかもうこの一連のシーン、全部全部目が離せませんでした。
大輔いいなっていうのと同じくらいか、へたしたらそれ以上に
柳楽くんの演技いいな、すごいなっていう感慨がとまらなくて。

コメントに書いてくれた方もいましたが、この数か月の間でもさらに成長してる
ように思います。ここ数年、毎回「すごい現場に立ち会ってるな」って思わされます。

Twitterでも昨日今日の「まれ」の感想がほぼ「柳楽くん、大輔くん」の絶賛感想で
埋まっていて、心が震えます。

よかったなぁ。
ほんとよかった。

昨日今日でまたこのブログに訪問している人が増えているので、もう1回リンクして
おこうかな。今から観る柳楽優弥

そして26日には合葬が公開されるので、ぜひ武士の柳楽くんを観て欲しいなと思います。


……で。
スピンオフには大輔出ないのーーーーーー?!?!?!?!?!
そこが目下一番気になるーーーー!!!