6才のボクが大人になるまで/舟を編む
これから「今更それ観るのかよ!」みたいな映画観始めると思います。
リハビリですねw
感想は続きに。
◆6才のボクが大人になるまで
公開されたら観たいなーと思っていてそのままになっている
映画って私の場合そのほとんどがそうなのですがw、これは去年のその筆頭の映画です。
実際の少年を12年間にわたってキャスティングし続けて、少年が18歳になってある程度
自立するまでを描いた奇跡的な映画です。主役はもちろん、家族だって、その12年間の間に
犯罪、重病、死…何かハプニングがあったら破綻するような企画が実現したというだけで
何かもうよくわからない感動があります。
個人的には主役の子はもちろんですが、姉役の子が上手くて目が行きました。
ストーリーとして描かれるエピソードや会話は、不幸寄り(母親の二度の離婚、再婚)では
あるものの、とてもリアルであり、「あるある」であり、それが同一人物の成長によって
語られるので、さらに説得力を増してました。
その最たるものがラストに語られる「時」についての解釈で、このセリフを主人公に
言わせるために12年間とり続けたのかなという気がしています。
ちなみにもっともグッときたのは、やっぱり自分が親側の年齢に近くなってきたので、
母親が二人を育て上げた時に元夫に語ったシーンと、ラスト近く寮に引っ越す主人公と
母親とのやりとりでした。
親側の気持ちもわかるし、子供側の成長過程における過去への執着心のなさもわかるしで
「親の心、子知らず」がリアルすぎました。
ものすごい起承転結がある物語ではないのですが、じわっと染み入る映画です。
あ、ちょいちょいその時代の流行ものがネタとして入っていたので、その辺のネタを
知っているとさらに楽しめたんだろうなと思います。(メジャーなものはわかりましたが
おそらくアメリカに住んでないとわからないネタも多かったはず)
◆舟を編む
原作未読です。原作あるものはなるべく先に読みたいのですが、そう言っているとますます
観られる映画が限られるので、もうそこは妥協しようかと。
出版社に勤める営業はからきしだめ(というかコミュニケーションがだめ)な馬締くんが
ひょんなことから、新しい辞書つくりに抜擢されるところから、その辞書が完成するまでの物語。
前回「バクマン」で「漫画を描くこと自体は地味で画にならないのに、ちゃんと画になったのが
すごい」と書きましたが、「辞書をつくる」のはそれを遥かに超える「地味さ」ですよね。
でも、その地味さである「制作に長い時間がかかる」ことを逆手にとって、その時間の流れの中で
主人公とその周りの人達の変化をふわっと描くという目の付け所が素晴らしいなと。
これは原作の力ですが。
たまたまですが「6才~」も12年間。こちらは14年。
長い期間を追う中で、観ている私も物語の一員になったような感情移入があって、
だから喜びも哀しみもシンクロしてしまう。
最初は「コミュニケーションがだめだから、粛々とやる辞書作りは馬締くんに
向いているのかな」と観客にも思わせておいて、最終的には得意なことを通して
(もしくは得意なことをきっかけとした人との出会いを通して)
コミュニケーション能力自体をあげているのも素敵だなぁと。
龍平くんの朴訥とした演技も自然だし、あおいちゃんもあの絶妙な距離感を
説得力もって存在していたし、そしてオダジョーさん!
合葬のオダジョーさんも好きでしたが、こういうキャラのオダジョーさんも素敵!
…って言ってたらキリがないほど、脇役も含めみんなよかったなぁと思います。
きっと、馬締くんは改訂作業で「恋」の項目を見る度に、あの時の気持ちを正確に
思い出すだろうし、西岡は「ダサい」を見る度に苦笑するんだろうな(笑)
そう考えると辞書って素敵だ。
リハビリですねw
感想は続きに。
◆6才のボクが大人になるまで
公開されたら観たいなーと思っていてそのままになっている
映画って私の場合そのほとんどがそうなのですがw、これは去年のその筆頭の映画です。
実際の少年を12年間にわたってキャスティングし続けて、少年が18歳になってある程度
自立するまでを描いた奇跡的な映画です。主役はもちろん、家族だって、その12年間の間に
犯罪、重病、死…何かハプニングがあったら破綻するような企画が実現したというだけで
何かもうよくわからない感動があります。
個人的には主役の子はもちろんですが、姉役の子が上手くて目が行きました。
ストーリーとして描かれるエピソードや会話は、不幸寄り(母親の二度の離婚、再婚)では
あるものの、とてもリアルであり、「あるある」であり、それが同一人物の成長によって
語られるので、さらに説得力を増してました。
その最たるものがラストに語られる「時」についての解釈で、このセリフを主人公に
言わせるために12年間とり続けたのかなという気がしています。
ちなみにもっともグッときたのは、やっぱり自分が親側の年齢に近くなってきたので、
母親が二人を育て上げた時に元夫に語ったシーンと、ラスト近く寮に引っ越す主人公と
母親とのやりとりでした。
親側の気持ちもわかるし、子供側の成長過程における過去への執着心のなさもわかるしで
「親の心、子知らず」がリアルすぎました。
ものすごい起承転結がある物語ではないのですが、じわっと染み入る映画です。
あ、ちょいちょいその時代の流行ものがネタとして入っていたので、その辺のネタを
知っているとさらに楽しめたんだろうなと思います。(メジャーなものはわかりましたが
おそらくアメリカに住んでないとわからないネタも多かったはず)
◆舟を編む
原作未読です。原作あるものはなるべく先に読みたいのですが、そう言っているとますます
観られる映画が限られるので、もうそこは妥協しようかと。
出版社に勤める営業はからきしだめ(というかコミュニケーションがだめ)な馬締くんが
ひょんなことから、新しい辞書つくりに抜擢されるところから、その辞書が完成するまでの物語。
前回「バクマン」で「漫画を描くこと自体は地味で画にならないのに、ちゃんと画になったのが
すごい」と書きましたが、「辞書をつくる」のはそれを遥かに超える「地味さ」ですよね。
でも、その地味さである「制作に長い時間がかかる」ことを逆手にとって、その時間の流れの中で
主人公とその周りの人達の変化をふわっと描くという目の付け所が素晴らしいなと。
これは原作の力ですが。
たまたまですが「6才~」も12年間。こちらは14年。
長い期間を追う中で、観ている私も物語の一員になったような感情移入があって、
だから喜びも哀しみもシンクロしてしまう。
最初は「コミュニケーションがだめだから、粛々とやる辞書作りは馬締くんに
向いているのかな」と観客にも思わせておいて、最終的には得意なことを通して
(もしくは得意なことをきっかけとした人との出会いを通して)
コミュニケーション能力自体をあげているのも素敵だなぁと。
龍平くんの朴訥とした演技も自然だし、あおいちゃんもあの絶妙な距離感を
説得力もって存在していたし、そしてオダジョーさん!
合葬のオダジョーさんも好きでしたが、こういうキャラのオダジョーさんも素敵!
…って言ってたらキリがないほど、脇役も含めみんなよかったなぁと思います。
きっと、馬締くんは改訂作業で「恋」の項目を見る度に、あの時の気持ちを正確に
思い出すだろうし、西岡は「ダサい」を見る度に苦笑するんだろうな(笑)
そう考えると辞書って素敵だ。