柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

行定監督インタビュー+シゲのタイプライターズメモ

東スポのインタビューって珍しい気もしますが、柳楽くんに触れている部分を抜粋。

「ピンクとグレー」の行定監督「これをジャニーズ映画と言う人の気がしれない」

——配役が非常に重要ですが、監督の意向だったのですか
 監督:中島君と(大貴役の)菅田将暉君はプロデューサーからです。柳楽優弥は完全に僕です。

(略)

——柳楽さんは
 監督:シナリオのときから決めていた。彼は若いとき(14歳)にカンヌ映画祭で賞をもらったけど、その後悩む時期があったと思うんですよね。それを全部振り切った上で今、役者として立っている。ファーストショットから素晴らしかった。

うっうっ。
似たようなこと既に何度か聞いてますが、何度聞いても嬉しい…!!

それと、又吉とシゲの不定期?番組「タイプライターズ」が昨日放送がありました。
毎回作家をゲストに招いて3人で作家談義をするのですが、これが面白い!
この間第1回の再放送があったのですが、そこでもシゲがとても冷静に「アイドル」を
分析していて興味深かったです。
(「完璧な人が好きな人は韓国人とかマイケルジャクソンにいくと思うんです。
日本のアイドルを好きというのはある意味どこか完璧じゃない方がいいんだと思います」とか)

で、今回は湊かなえさんを招いてのトークだったんですが、
どう物語のプロットを考えるかをそれぞれ披露する中でシゲが
ピンクとグレーのプロットの考え方を話してくれて面白かったので、ちょっとご紹介。
ただ、原作ネタバレになるので、原作も知らずにいたい方は以下は映画ご覧になってからで。
ちなみに3人披露した中で、一番プロットっぽい説明をしてくれたのはシゲでした。
まぁ、残り二人は手玉をまだ隠してるのかもしれませんが^^;

本好きな人はもちろん、文章書く人にとってもすごく面白い番組だと思うので、
もし第4回がある時はぜひ!


黒板使いながら説明していたのですが。

「僕はピンクとグレーの時に、決めていたテーマは2つ…3つぐらいあって、
1つは、渋谷っていう自分が体験してきた街と(黒板に「渋谷」と「芸能界」と書いて)
自分が体験してきた世界を書こうと決めてたんですよ。で、これは置いておいて」

「”友達の死体をキレイにする”っていうのをやりたかったんです。
ここに柱があって、これが”再会した時”に起きたらいいなと思ったんです」
左側に縦に「友達の死体をキレイにする」と書く。

「まぁAさんとBさんがいたとして、再会するってことは1回別れなきゃいけない訳ですよね」
左の縦の「友達の死体をキレイにする」から線を「<」の形に線を広げていく。

「何かこう二人に問題…ケンカか何かが起きた」
<の線の右側終点の上下に「×」を入れる。
「で、これが起きるってことは仲良くなる始まりがなきゃいけない」
上下の「×」から今度は「>」の形で線を収斂させる。
「で、このまますぐやっても面白くないから、」
と言って、「<」の上に①「>」の上に②、また「<」の上に③、「>」の上に④と
書いていって
「①②③④みたいな感じで順番順番にやっていったんです。
で、僕は(矢印を右から「友達の死体をキレイにする」までスーッと引いて)
ここを目指していった訳です」

なるほどなーーーー!と納得。

と同時に、ピングレの文章からはあんなに気持ちがあふれ出てるのに、
頭の中身はロジカルな人なんだなぁと感心。

で、すみません。この先は映画の話になるのでぼやかして書きますが、
これを知ったうえで振り返ると、映画化はやっぱり別物として考えた方が
いいんだなぁとは思いました。