柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

あくまで柳楽くんファン視点の振り返り

まずは普通に最終回感想を。

ノベライズ既読だったし、何より4人で一緒に見るので
正直泣かないだろうなと思ってました。
でもやっぱり生身の人間が動き、しゃべるとまた違いますね。
直虎が「ひどく生きたい」と言った時、
傑山昊天のぼろぼろなお経が流れた時、
南渓和尚が「そなたが読んでくれるのではなかったか、わしの経を」と言った時、
領民が「殿、今年もはぁよう実りましたで!」と空に向かって報告した時、
元家臣や万千代達が報せを知った時、
そして、それらの悲しみを超えて、万千代が直政として元服した時、
全部にじわじわきてしまいました。
(多分家で一人で見てたら号泣コース)

今回の大河ドラマは、序盤~中盤で「戦ってどんどん成り上がる」という爽快感は
全くなく、失う悲しみが続くので、そこで脱落してしまった人も多かったのだと
思うのですが、だからこそラスト3か月では、そのどん底からの右肩上がりっぷりが
清々しくて、ラストの「希望の光」感は半端なかったです。
しかも!明智の子「自然」を預かったくだりが、後の「悦岫、信長の子説」「龍譚寺に
伝わる天目茶碗」と繋がっていき、そのやりとりから、万千代は
「争わずに解決する」ことを目の当たりにして、
ラストには
その「戦いをのぞまない」直虎の意思がきちんと直政に受け継がれている。
あの「碁石」と共に。
そして、実際、徳川家康によって戦国時代は終わりを迎え、200年以上の平和状態
続けるという事実につながっていく…。
いやもう最高のラストでぞくぞくしました。

大河ドラマ」って別に「戦いのドラマ」ではなく、「一人一人の人生という
川が繋がって合流して、最終的に時代の大河になるドラマ」だと思うので、
そういう意味では、こんなにもキレイに虚実織り交ぜて1つの時代の流れに
していったのは感動ものでした。

龍雲丸と直虎も、これしかないだろうというラストだったと思います。
お互い誰よりも残される悲しみを知っていて、結婚なんていう体裁の契りではなく
「自分より先に死ぬな」という魂の約束をして、それをお互い守った。
こんな強い絆ないですもん。
しかも、直虎は「生きたい」と思い直すようになっていて
幼馴染2人に行こうと言われると抗っていたのに、龍雲丸に
「今度こそ一緒に行けんじゃねえか」と言われたら、受け入れる。
お互い一途な一方で、相手を束縛するより輝く方を選んでしまうからこそ
立場も争いもない天国でようやく思う存分、幸せになってると思います。


…と書いてみましたが、ドラマの感想や龍とわの考察は、
私より熱心な、また知識溢れる感想がいっぱい出ているので、この辺にして、
私はあくまでも「柳楽くんファン」視点での振り返りをつらつら書いておこうと思います。

最初「直虎」に出演のニュースを聞いた時「初大河やったぁぁぁぁ!!」
という歓喜がまずきて、次にすぐ「え、オリキャラ…?」という不安が
ドーンときたのを覚えてます。

史実を元にして1年かけて描かれる大河ドラマ
その中でオリジナルキャラクターというものが成立する難しさって
恐らく2つあるのかなと思います。
1つはそもそも「史実ではないキャラクターを自然に成立させる脚本」に
なっているかどうか。もう1つはそれを演じる方も元ネタなしで
自然に存在させなければいけないということ。

ここから先はあくまでも私見になりますが、脚本においても
「盗賊」出発からの「盗賊のスキルを活かした木材活用」「職能集団となり気賀で活躍」
「気賀での活躍が認められての堀川城築城」「堀川城の戦い(史実)にて龍雲党壊滅」
中村屋と共に堺へ」という流れが、史実やその時代の文化などと違和感なく
織り込まれていて"こういう集団がきっといたに違いない”と思えるものに
なっていたなぁと思います。

一方、実在人物には「勇敢だった」「奥さんの尻に敷かれていた」「文武に長けていた」
などキャラクターを想像させる逸話というヒントがある中、柳楽くんは脚本のみで
実在キャラクター集団に馴染まなければならなかったのに、見事にクリアできていたなぁと
思います。
所作でさえ自由にやってよいと言われるって、本人も言ってましたが、逆に不安だと
思うんですよね。手がかりがなさすぎて。

でも、自由で大胆で、考え方が本質的で、色っぽくて、かと思えば繊細で、そして一途で。
ブレないキャラクター「龍雲丸」が確かにそこに存在していました。
そりゃ直虎が惚れちゃうよねと思えるキャラクターに。

脚本と柳楽くんの演技力、どちらかだけでは限界があったと思いますが
見事なコンビネーションだったなぁと思います。

衣装も一歩間違えばファンタジーの領域になりそうな衣装や髪型でしたが、
もうあれも含めて龍雲丸だと思えるし、むしろめっちゃおしゃれでカッコイイ衣装
ありがとう、しかありません…!

キャラクター的にも衣装的にも相当目立つものだったにも関わらず
演技としては悪目立ちせず、実在キャラクターの中に違和感なく収まっていたのが
素晴らしかったですよね。

そして何より、大河にしてはかなり甘い恋愛パートを担わせていただき、
柳楽優弥の色気はやばい」ということが、また世間の皆様に伝わったのも
NHK様に感謝です。

この間も書きましたが、1年近く同じキャラクターを演じるというのは
柳楽くんにとっても、凄くいい経験になったんじゃないかなと思います。
今思えば、逆に大河でオリキャラを演じるというのもなかなかないので
貴重な経験にもなったかなぁと。

ということで、キャスティングしていただいた皆様、ありがとうございました!
その上で、ぜひ次は実在の武将を…笑。




追伸
拍手コメありがとうございます!読んではいますがレスまで辿り着かずすみません。
週末までには…!