柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

4月分まとめ

こちらも4月分を一気に!
(雑誌レポは別でやります…予定ですが…!)

柳楽優弥 “カンヌ受賞”俳優として叶えたい目標とは?
妻である豊田エリーさんを介して、1985年生まれの劇作家で演出家である藤田貴大さんと親交を深めるように。あるとき、藤田さんの演劇集団「マームとジプシー」の舞台を観劇後、藤田さんから直接、「柳楽くん、今度、僕の舞台やらない?」と誘われた。

「軽い気持ちで、『やりたいです』と答えたら、その数カ月後に、事務所を通して正式なオファーがありました。これまで藤田さんの舞台というと、ファッション性や音楽性の高い、アーティスティックな印象があったんですが、今回の『CITY』は、藤田さんにとっての初のヒーローものです。僕自身、観た後にスカッとできるヒーローものは好きなので、ようやくヒーローを演じられる嬉しさもあります。ただ、メジャーな雰囲気がないと、ヒーローものってハマらないと思う。作家性の強い、コアな舞台を作ることを得意とする藤田さんが、どう舞台でメジャー感を出していくのか。新しいチャレンジをする機会に、僕も加勢できるとしたら、ラッキーだなと思います」
(略)
藤田さんの場合、稽古中に、台詞が変わることもしょっちゅうだというが、「是枝(裕和)監督の『誰も知らない』のときも台本はなかったですし、即興的に作っていくスタイルは好きなので、不安はないです」と、にこやかに話す。
(略)
「世界的な賞の名に恥じない俳優でありたいという気持ちは常に持っています。ただ、俳優の仕事は、一人では絶対に成り立たない。様々な作り手の方との共同作業の中で、常に周囲にインスピレーションを与えられる存在になれたらいいですね」

今回の舞台キャスティング経緯が一番詳しく載ってるのがこれですかね?
やはり、エリーちゃんの舞台がきっかけではあるんですね。
(マームとジプシーの初観劇は虹郎くんの時だったようですが)
多分、台詞がしょっちゅう変わるのはほんとは嫌だと思うのですがw
ふんわりフォローする柳楽くんがよいです(*´ω`*)

「あのころの僕」に演劇を届ける、放浪の旅/マームとジプシー主宰・演劇作家・藤田貴大【前編】
これ、藤田さんのロングインタビューなのですが、「マームとジプシー」についてと
藤田さんについての理解のヒントになりそうな内容てんこ盛りなので、
ぜひリンク先全て読んでいただきたいです。
こちらでは一部を引用します。

まだまだ自分の表現が届いていない場所はたくさんあるとおもっていて。すごくアナログな手法だけど、あの頃の自分に見せるように旅をしながら、演劇をかんがえていくことが自分の役割だとおもっています。

「届いていない場所」に届ける手段の一つとして、今までより知名度のある俳優を
使ってみるという意図もあったのかなぁとふと思いました。

マームとジプシーのあり方は特殊だと言われるんですが、僕としては小さな頃から見て・体験してきた演劇観とあまり変わっていません。「この小道具を作るのは葬儀屋のタケちゃんだ」とか、あの町の中でもいろいろオファーやキャスティングがありました。そういうことをしないと成り立たないのが演劇だし、必ずしも演劇のプロフェッショナルだけが集まってやるものでもない、むしろちょっと違う人がいたほうが面白い、みたいな全体像を見ていた気がするんですよね、子役のときから。それの延長線上にあるというか。

これはほんとそうだと思うんですよね。
普通の仕事も、ずっとその道をやってきたという集団だけより、
色んな経験をしてきた人を集めた方が新しいアイデアや視点が出てくるので。
実は映画祭の実行委員がまさにそれなんですが、色んな仕事をやっている人たちが
映画祭という括りでやると、思わぬところである人の仕事の経験や人脈が生きて
きて、広がるんですよね。

この後の屋久島のお話もすごく興味深かったので、心のメモに残しました。

で、後半のインタビューは5月更新ですが、一緒に載せてしまいます~。

人は過去の余韻の中で生きている」/マームとジプシー主宰・演劇作家・藤田貴大【後編】
柳楽さんも僕の芝居を熱心に観てくれて、楽屋にもたびたび挨拶をしに来てくれていたんですが、そのときの印象が強く残っていて、気になっていたんですよ。役者からインスピレーションを受けて作品をつくるということを僕はあまりしないんだけど、柳楽さんに関しては、柳楽さんが出発点になるような作品を描きたいとおもったんですよね。
(略)
僕がおもう「都市」というテーマに柳楽さんはすごくぴったりだった。目に宿っている「現実」を見る感じ、今の東京にフィットしていく感じが必要だとおもってキャスティングしました。ANREALAGEの森永さんとも去年の冬に仕事をしているのですが、森永さんが最近取り組まれている光と闇のテーマが今回の作品にぴったりだとおもってお願いしました。

森永さんや柳楽さんとの出会いと、僕の中で一周して都市を描きたいとおもい始めたところがすごく良いタイミングで合致したんです。タイミングってすごく重要だなとおもいます。たとえば僕が「都市」に興味を持っていなかったら二人と組んでいないかもしれないし、今このタイミングですべてが揃ったから、新作をつくってもいいかな、って。
(略)
今「CITY」のテキストにも書いていますが、人は過去の余韻でしか生きていないのかもしれませんね。95年にサリン事件があって、何年にこの映画が発表されて、とか。過去は揺るぎなく過去であり、事実ですよね。だけど今何が起こっているかは、ちょっと未来になってみないと分からない。

楽屋挨拶の印象が強く残っていたんですね~(他のインタビューでも読んだような)。
腰が低くてニコニコしてたんだろうなーというのはなんとなく想像できますが。
藤田さんが度々口にしていた「初めて役者さん(柳楽くん)ありきの作品を作ろうと思う」
というのがどういうことなのかも、初日の楽しみポイントです♡
目に宿っている東京、というのはなんとなくわかる気がします。

あと、最後の文章が興味深かったです。
どんな映画だったのか、ドラマだったのかって年数経て振り返って
ようやくわかることって確かに多いので。

なんとなくですが、藤田さんが何を目指していて、何を大事にしているのかが
わかってきたので、舞台の理解も進みそうな気がします(*'▽')

舞台ももうすぐですねー!
楽しみ!!