柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

ならシネマテーク 是枝監督×河瀬監督 対談①

少し前に紹介した奈良国際映画祭のトークショーですが、
主催側で文字にしてくれるようです!!
ありがたやーーー!!!
(奈良に向かってお辞儀!)

柳楽くん関連のところだけ引用。
ならシネマテーク 是枝監督×河瀬監督 対談①
河瀬 明は茂に較べると、無口な中でグッと何かを感じている、あの感じはオーディションの
ときからですか。
是枝 目を見て、部屋に入ってきた瞬間から、もうこの子だなと決めちゃったんだね。
いい目をしていて、それを最大限に引き出そうという感じでした。
(中略)
河瀬 私の母親世代のお母さま方は、ふしだらな母親だと言っちゃたりとか、たぶん
会場の中でも思ってらっしゃる方がたくさんいるかと思うんですけども。そういう母親で
全員お父さんが違う。でも、今度は家族になれると思うんだとか、ちょっとずつ、
ちょっとずつ監督の中には、母親の中にもある葛藤みたいなものが、表現されているかなと
思うのですが。
是枝 息子の目から見える範囲に限定してますけどね。あのアパートでなくても、息子が
感じられるところまでで、母親がむこうの男の家にいるシーンとかは撮らない。
河瀬 皆さん、明君がお母さんもう帰ってこない、と思ったのは、どのあたりだと思いますか。
もしくは最後まで明君はお母さんが帰ってくると思っていると思いますか。
(会場の声を聞いて)電話がつながって...。「もしもし、ヤマモトです」(YOUモノマネ)
あそこですって。
是枝 うまいね、真似するの。
河瀬 耳がいいもんで。どうですか。
是枝 どういうつもりで作っているかというと、ある種、子どもだけで成立している。
客観的にみれば悲惨なんですけど、それでも安定した時間を、豊かなといってもいい感情的なつながり
で、時間を過ごしていた期間があるはずだと思って作ってるんです。それがどこから壊れるかというと、
おそらく未来に対する希望を失ったときに壊れるんだろうと思って、その一つは母親が
帰って来ないということで、それははっきりあのタイミングで分かる。長女の京子ちゃんは
お年玉袋で分かるっていう、そこが年齢で少しずつずらして、そういう流れには一応は
自分としてはしてるつもりです。
(後略)

作品の意図なんかも本当は引用したいぐらい色々お話されているので、ぜひリンク先を。