ならシネマテーク 是枝監督×河瀬監督 対談③
夏に①と②を載せた後忘れてました。
更新自体も11月末にあったようです＾＾；
柳楽くんに関係する部分だけ引用します。
ならシネマテーク 是枝監督×河瀬監督 対談③
質問者② 非常に単純な質問なんですけどね、明君（柳楽優弥）がパッと決められたというのはね、もうちょっと説明を聞きたかったことと、もう撮らないんですか、この子の映画は。
是枝 オーディションは結構長い時間をかけてやって、ただ主人公が決まらなければ、まわりの子も決まらないので、なかなか現れなくて、ちょうど12歳ぐらいっていうのが、一番層が薄いのね、男の子は。事務所とかに入ってない子も含めて探したんですよ。少年野球チームに探しに行ったりとかしたんですけど、いい子がいなくて。で、オーディションぎりぎりまで待ってたら、事務所に２週間前に入ったばっかりの子で、まだオーディションを受けたこともない子なんだけど、紙の資料が送られてきて、その写真を見ると、強烈な目をしてたんですよね。なので、とにかくすぐ会いたいって呼んで、それで会った瞬間、彼に決めた。
いま彼は２２歳になったんかな。もう結婚をして子どももできて、ちょっと一時期不安定な時期もあったんですけど、もうほんとにいい役者さんで。
河瀬 もうすぐ公開？
是枝 「許されざる者」
河瀬 そう、「許されざる者」に出て。
是枝 リー監督の、クリント・イーストウッドの映画のリメイクの映画で、渡辺謙さんと共演をされていて、オリジナルみたいだね、柳楽君の役はね。
河瀬 素晴らしいという噂です。
是枝 こないだ久しぶりに本人と会って、ＹＯＵさん呼んで３人で御飯を食べて。
河瀬 どういう感じやろ、想像するだけで、なんか。
是枝 そういうのうれしいよね。３人でお芝居の話をして。
また、チャンスがあれば一緒にしたいな、と思いますけれども、いま多分ぼくとやるよりは、まったく違うタイプの、いろんな演出家の人たちと仕事をしたほうが、いい時期なんじゃないかなと、というふうにぼくは思ってるんですけど。
柳楽くんが明に選ばれたのって、本当ものすごいタイミングなんだなぁって
思います。事務所以外もあたっていてもいい子がいなくて、2週間前に入った子ですって
いう写真の強烈な目で会うことになって、会って即決定。
お互いにとって最高で最強な出会いだったのかなと。
で、うっかり泣きそうになったのが、その後に「もうほんとにいい役者さんで」
と言ってくれていること。「誰も知らない」当時は役者としてではなく、子供として
自然にそこにいてくれることを求めていたと思うのですが、時を経て役者としての
評価をしてくれているのがぐっときました。
で、3人で会った時は3人でお芝居の話。
素敵だなぁ。よかったなぁ。
是枝監督がいつか再びと思ってくれていることは既に聞いていることでは
ありますが、聞く度にその「いつか」を想像しては勝手にどきどきしています（笑）。
奈良国際映画祭事務局の方、文字起こしありがとうございました！
更新自体も11月末にあったようです＾＾；
柳楽くんに関係する部分だけ引用します。
ならシネマテーク 是枝監督×河瀬監督 対談③
質問者② 非常に単純な質問なんですけどね、明君（柳楽優弥）がパッと決められたというのはね、もうちょっと説明を聞きたかったことと、もう撮らないんですか、この子の映画は。
是枝 オーディションは結構長い時間をかけてやって、ただ主人公が決まらなければ、まわりの子も決まらないので、なかなか現れなくて、ちょうど12歳ぐらいっていうのが、一番層が薄いのね、男の子は。事務所とかに入ってない子も含めて探したんですよ。少年野球チームに探しに行ったりとかしたんですけど、いい子がいなくて。で、オーディションぎりぎりまで待ってたら、事務所に２週間前に入ったばっかりの子で、まだオーディションを受けたこともない子なんだけど、紙の資料が送られてきて、その写真を見ると、強烈な目をしてたんですよね。なので、とにかくすぐ会いたいって呼んで、それで会った瞬間、彼に決めた。
いま彼は２２歳になったんかな。もう結婚をして子どももできて、ちょっと一時期不安定な時期もあったんですけど、もうほんとにいい役者さんで。
河瀬 もうすぐ公開？
是枝 「許されざる者」
河瀬 そう、「許されざる者」に出て。
是枝 リー監督の、クリント・イーストウッドの映画のリメイクの映画で、渡辺謙さんと共演をされていて、オリジナルみたいだね、柳楽君の役はね。
河瀬 素晴らしいという噂です。
是枝 こないだ久しぶりに本人と会って、ＹＯＵさん呼んで３人で御飯を食べて。
河瀬 どういう感じやろ、想像するだけで、なんか。
是枝 そういうのうれしいよね。３人でお芝居の話をして。
また、チャンスがあれば一緒にしたいな、と思いますけれども、いま多分ぼくとやるよりは、まったく違うタイプの、いろんな演出家の人たちと仕事をしたほうが、いい時期なんじゃないかなと、というふうにぼくは思ってるんですけど。
柳楽くんが明に選ばれたのって、本当ものすごいタイミングなんだなぁって
思います。事務所以外もあたっていてもいい子がいなくて、2週間前に入った子ですって
いう写真の強烈な目で会うことになって、会って即決定。
お互いにとって最高で最強な出会いだったのかなと。
で、うっかり泣きそうになったのが、その後に「もうほんとにいい役者さんで」
と言ってくれていること。「誰も知らない」当時は役者としてではなく、子供として
自然にそこにいてくれることを求めていたと思うのですが、時を経て役者としての
評価をしてくれているのがぐっときました。
で、3人で会った時は3人でお芝居の話。
素敵だなぁ。よかったなぁ。
是枝監督がいつか再びと思ってくれていることは既に聞いていることでは
ありますが、聞く度にその「いつか」を想像しては勝手にどきどきしています（笑）。
奈良国際映画祭事務局の方、文字起こしありがとうございました！
