是枝裕和「世界といまを考える1」
Twitterのフォロワーさんの感想読んでいて読みたくなり買った本。
マクベス企画進行中は、なかなかまとまって読めなくて
健康診断の待ち時間に8割方読み(笑)今日ラスト部分を読みました。
本の構成が「映画監督と語る」「俳優と語る」「脚本家と語る」と
なっていて、それぞれの章で何人かと対談をしています。
基本、外の雑誌での再収録のようですが、私は初めて読むものばかりでした。
1冊通して読むと、是枝監督がどういうところに心を砕いていて、
どういう方向性でモノづくりをしているのかがわかって
とても面白かったです。
そして、やはりちょいちょい出るんですよね、「誰も知らない」についてが。
それだけやはり日本だけでなく世界で、あの作品が題材もそして
「子供たちの自然な撮影」もとても興味関心をもたれているんだなと思いました。
あ!そうそう!伊勢谷さんと2003年に対談しているものも収録されているのですが、
当時の「誰も知らない」の柳楽くんをめっちゃ褒めてくれていて、うわ!そうだったんだ!と
テンションあがりました。
「主人公の男の子、スッゲェいいんですよ」と。
伊勢谷さんは演技以外の活動も興味深いので、いつか共演して欲しいなー。
意外だったのは、是枝監督がドキュメンタリーテレビ出身なのは知っていたのですが、
そもそも元々興味が映画よりはテレビっ子でドラマにあったということ。
是枝監督の源泉は山田太一さんや向田邦子さんにあったんだーと。
そして、2015年3月に井上由美子さんと対談してるんですよね。
触れていなかったですが、絶対に「まっしろ」観てたはず!
どんな感想だったのか気になるなー。
そして、なんとなーくですが、「まれ」も観ていてくれたんじゃないかなーと
思った次第です。
「今は自分の足元を掘っていきたい」と何度か言っていて、その2003年の伊勢谷さん
との対談では「今撮りたいものが8本ある」と言っていたので、
これからどんなものが世に出てくるのか楽しみです。
(とりあえず1つは団地をテーマにしたものらしく、私も団地育ちだったので
既に楽しみです)
どこかでいつか……を願いつつ。