備忘録
もう忘れちゃったのもありそうですが覚えているものをメモ。
追想五断章 米澤 穂信
古本屋で働いていた主人公が、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「リドルストーリー(結末のない物語)」を探して欲しい、という依頼を受ける。その中で見えてきたものとは…。
今旬の著者さんですが、まだこの辺追いかけてますw(というか全体的に私は今数年前のものを
追いかけてます…)
5つの結末がない物語が不気味。その中からたどりついた結末は想定範囲内でしたが
読んでいる最中はどこに連れて行かれるのかなとドキドキしながら読めました。
もういっちょ米澤さん。
儚い羊たちの祝宴 米澤 穂信
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。
という形をとる連作短編集。
こっちはより不気味でした。常軌を逸した登場人物。ちょっとホラー寄り。
意味ありげなオチが多いので、解釈が色々できてしまうのもホラーっぽい。
でも完全にホラーにはならないのは、文章に品があるからでしょうか。
どろっとした感じにはならないので、ホラー嫌いの私でも読めました。
が、どれも後味が超悪いので、既に私の記憶から消し去ろうとしています…。
こちらも連作集。
教場 長岡 弘樹
警察学校で起きる事件の連作集。警察学校が舞台だからこその事件ということで
もっと斬新なお話かなと思ったのですが、舞台こそ新鮮なものの仕掛け自体は
インパクトあるものではなかったかなぁ。警察学校だからこそ、もっと前向きな
ものを読みたかったかも。(前向きなミステリってちょっと変かもしれませんがw)
シューマンの指 奥泉 光
音大のピアノ科を目指していた私と後輩の天才ピアニスト永嶺修人。
二人が傾倒していたシューマンの音楽を追う中で巡り合う事件とその真相とは…。
いやーー、これ読み終わるまでどのぐらいかかったかなぁ。
読んでは眠くなり、読んでは眠くなりの繰り返しでした。
ピアノやっていたから、そこそこピアノの話はわかるつもりでしたが、
それでもこの音楽のウンチクの洪水に何度心折れそうになったか。
が、頑張って読み続けた甲斐はありました。
最後の方は「こういうの待ってた!」という展開。
(レビュー読むとこのオチがいやという方も多いようですが、私はアリでした)
ただ、トータルだとやっぱり「読むのに時間がかかった」という感想がメインになってしまいます。
ラバー・ソウル 井上 夢人
幼い頃からの病気で容姿が人と違ってしまい、友達どころか両親にさえ疎まれていた
主人公鈴木誠。彼がたまたまモデルを車の助手席に乗せたことから運命が変わっていく…。
井上さんは岡嶋二人時代から好きなんですけど、ホラーは読めなくて
(この人の書くホラーなんて絶対恐いに決まってる!)
これもホラーっぽいのかなと恐る恐る読んでみました。
が、ホラーではなく、ストーカー描写が多い小説だったので「きもちわる!」と
思いながらも読めましたし、何より結末が!!!
色々な人が警察に話すスタイルで話が進んでいくのですが、そういうのも込みで
やられたなぁと。
あーやっぱり井上さんってそうだよね、やっぱり好きだなとなりました。
それと井上さんって多分かなりもうお年だと思うんですけど(ググったら65才!)
モデルの子の描写なんかもちゃんとイマドキの子っぽい描写になっていて、
小説家って…!と改めて思いました。
後、感想書くにも大分前過ぎて忘れちゃったのですがメモとして。
去年の冬、きみと別れ(中村 文則)…この方、私の中でやっぱり純文学ではなくて
秀逸なミステリー作家のイメージが強いんですが、それは私がミステリー要素のある
本しか読んでないからかな。これも伏線が上手く張られていて、とても面白かったです。
生ける屍の死(山口雅也)…死人が生き返るというトンデモ世界の殺人事件。
そのトンデモ世界ならではの事件解明などトータル面白かったんですが、
個人的に「横文字の名前が覚えられない」という性質があるために、
なかなか読み進められませんでしたw
この人の本は「奇遇」とこれで2冊読んで、なんとなく方向性はわかったので、
今度は国内舞台のものを読もうと思いますw
あと何冊か読んだ気がするんだけど、もう覚えてない……。
今回エントリした中では、「ラバーソウル」が一番面白かったです。
追想五断章 米澤 穂信
古本屋で働いていた主人公が、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「リドルストーリー(結末のない物語)」を探して欲しい、という依頼を受ける。その中で見えてきたものとは…。
今旬の著者さんですが、まだこの辺追いかけてますw(というか全体的に私は今数年前のものを
追いかけてます…)
5つの結末がない物語が不気味。その中からたどりついた結末は想定範囲内でしたが
読んでいる最中はどこに連れて行かれるのかなとドキドキしながら読めました。
もういっちょ米澤さん。
儚い羊たちの祝宴 米澤 穂信
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。
という形をとる連作短編集。
こっちはより不気味でした。常軌を逸した登場人物。ちょっとホラー寄り。
意味ありげなオチが多いので、解釈が色々できてしまうのもホラーっぽい。
でも完全にホラーにはならないのは、文章に品があるからでしょうか。
どろっとした感じにはならないので、ホラー嫌いの私でも読めました。
が、どれも後味が超悪いので、既に私の記憶から消し去ろうとしています…。
こちらも連作集。
教場 長岡 弘樹
警察学校で起きる事件の連作集。警察学校が舞台だからこその事件ということで
もっと斬新なお話かなと思ったのですが、舞台こそ新鮮なものの仕掛け自体は
インパクトあるものではなかったかなぁ。警察学校だからこそ、もっと前向きな
ものを読みたかったかも。(前向きなミステリってちょっと変かもしれませんがw)
シューマンの指 奥泉 光
音大のピアノ科を目指していた私と後輩の天才ピアニスト永嶺修人。
二人が傾倒していたシューマンの音楽を追う中で巡り合う事件とその真相とは…。
いやーー、これ読み終わるまでどのぐらいかかったかなぁ。
読んでは眠くなり、読んでは眠くなりの繰り返しでした。
ピアノやっていたから、そこそこピアノの話はわかるつもりでしたが、
それでもこの音楽のウンチクの洪水に何度心折れそうになったか。
が、頑張って読み続けた甲斐はありました。
最後の方は「こういうの待ってた!」という展開。
(レビュー読むとこのオチがいやという方も多いようですが、私はアリでした)
ただ、トータルだとやっぱり「読むのに時間がかかった」という感想がメインになってしまいます。
ラバー・ソウル 井上 夢人
幼い頃からの病気で容姿が人と違ってしまい、友達どころか両親にさえ疎まれていた
主人公鈴木誠。彼がたまたまモデルを車の助手席に乗せたことから運命が変わっていく…。
井上さんは岡嶋二人時代から好きなんですけど、ホラーは読めなくて
(この人の書くホラーなんて絶対恐いに決まってる!)
これもホラーっぽいのかなと恐る恐る読んでみました。
が、ホラーではなく、ストーカー描写が多い小説だったので「きもちわる!」と
思いながらも読めましたし、何より結末が!!!
色々な人が警察に話すスタイルで話が進んでいくのですが、そういうのも込みで
やられたなぁと。
あーやっぱり井上さんってそうだよね、やっぱり好きだなとなりました。
それと井上さんって多分かなりもうお年だと思うんですけど(ググったら65才!)
モデルの子の描写なんかもちゃんとイマドキの子っぽい描写になっていて、
小説家って…!と改めて思いました。
後、感想書くにも大分前過ぎて忘れちゃったのですがメモとして。
去年の冬、きみと別れ(中村 文則)…この方、私の中でやっぱり純文学ではなくて
秀逸なミステリー作家のイメージが強いんですが、それは私がミステリー要素のある
本しか読んでないからかな。これも伏線が上手く張られていて、とても面白かったです。
生ける屍の死(山口雅也)…死人が生き返るというトンデモ世界の殺人事件。
そのトンデモ世界ならではの事件解明などトータル面白かったんですが、
個人的に「横文字の名前が覚えられない」という性質があるために、
なかなか読み進められませんでしたw
この人の本は「奇遇」とこれで2冊読んで、なんとなく方向性はわかったので、
今度は国内舞台のものを読もうと思いますw
あと何冊か読んだ気がするんだけど、もう覚えてない……。
今回エントリした中では、「ラバーソウル」が一番面白かったです。