柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

番外編・入院手術体験記

この間予告したように、今回入院・手術をした時の体験が
もしかしたら誰かの役に立つかもしれないということで書いてみます。

大分顔バレ名前バレしてるのでちょっとどうしようかなと思ったんですけど
女性にとっては超定番の病気であると一方で
手術(しかも2回目)までいく人はあまりいないと思うので、
その際の選択肢がもしかしたら参考になるかもしれないと思いました。
自分は大丈夫でも娘さんが似たようなことになるかもしれないので
女性、もしくは娘さんがいる方には一応読んでいただきたいなーと思います。

以下は長くなるので、PCはたたみます。

※今回も引き続きTwitterでのリプは控えていただければ嬉しいです。
ただご自身や家族が似たような状況で何か聞きたいことがあれば
拍手コメかtwitterやってる方はDMでいただければお答えできる範囲でお答えします。




病名は「子宮筋腫」でした。
はい、超定番。今や女性の4人に1人はなると言われているものです。
生活(もしくは妊活)に影響がなければ放っておいていいぐらいのものです。

で、これまたセンシティブな話になりますが、
私は子供が欲しくて欲しくてできなかった訳ではなく
どっちでもいいやと思ってたら、ダンナはダンナで病気・手術をしたりして
結果的にできないまま今に至るという感じでした。
(なぜ、女性にしては珍しく「どっちでもいい」と思ったかはまた長くなるので
別の話…)

で、1回目は10年前にできたのですが、そうは言っても
放っておくと妊娠・出産できないところにできてると言われたので
じゃあ一応とっておくかーと開腹手術したんですね。
この時の失敗。
再発した時にどうなるかを聞いてなかった(してくれなかった)。
知ってたらもっと違った選択肢をとっていたかもしれない。
今思い返すと、この時のお医者さんは非常に色々不親切でした。

5年後。健康診断で再発がわかります。
で、1回目の病院にもう一度行ったら「2回目は1回目の癒着があるので
子宮全摘になります」とこともなげに言われたんです。
どえー!
この時点ではもう年齢的にも子供はいっかーとは思ってたんですが、
産む産まないと、自分の臓器を取る取らないって別なんですよ、気持ち的に。
人としてあるべき臓器がなくなっちゃうってやっぱり恐怖でした。
(術例はいっぱいあって問題ないんですけどね)

さすがにそれは…となって、この時点では「経過観察という名の放置」を選びます。
が、年々ひどくなり、2年ぐらい前から貧血が酷くなります。
生活に支障が出るレベル。「男性なら気を失ってるね」と言われるレベル。

その後2つぐらい病院も行きましたが、どこも「2回目」ということを言うと
当たり前のように「子宮全摘」というので、もうそれしかないか…と思ってました。
が、その時、別の病気でやはり子宮全摘と言われた友人が病院を周りに
周って、最後全摘しない治療をしてくれた先生がいるというお話を聞いて
そこを紹介してもらいました。

すると、妊娠しなくてもいいならゾラデックスというホルモン抑制による治療をしてから
薬(ディナゲスト)を飲み続けるということで、手術しなくてもいける、
という説明を受けます。
まじかー!
ということで、半年間はゾラデックス(注射ですが普段の採血検査程度なので
あまりいたくないです)を打ち、筋腫が小さくなったところで、薬に切り替えました。

…が、この薬が合わなかった…。
かえって出血が止まらなくなり、貧血もまた酷くなってしまいました
(時々こういう合わない体質の人がいるらしい)。←この頃が日本ダービー
体調最悪でした。
こうなると、だましだましゾラデックスを打つか、手術か…という2択に
なってしまいました。

そこでもう一度手術について聞くと、なんと「うちは2回目でも筋腫だけ
とりますよ」と。「1回やってると癒着があって難しいって聞いたんですけど…」
「2回目でもうちはほぼ腹腔鏡で筋腫だけとってるから」と二度したほど。

で、この頃には止まらない出血に心折れていたこともあり、
だましだましゾラテックスを打つよりは、全摘にならないなら
ふつうに筋腫を取った方がいいのでは?と思うようになりました。

ということで、「2回目の子宮筋腫手術」「しかも腹腔鏡」という選択を
することになりました。
何が言いたいかというと、世の中、2回目の再発で全摘しちゃってる
女性がまだまだ多いんじゃないかなと思うんです。
もちろん、子宮を残すということは、その後また再発のリスクがある
(私も間違いなく数年後また再発すると思います…)し、ついでに言えば
子宮関連の癌になるリスクもあるので、全摘した方がスッキリという方も
いると思うので、どっちが正解というのはないと思います。
が、もし、全摘にためらう気持ちが強いのであれば、そういう選択肢もある
ということを知って欲しいです。選択肢があると知って選ばないのと
知らないまま進むのでは違うと思うので。

さて、この2回目、しかも腹腔鏡下子宮筋腫核出術の経験談もざっと
書き出します。なぜなら、ちょっと特殊な経験でもあったため。

■前日
・腸に近いところを手術するので下剤を飲んで、ある程度腸を空にします
(が、腸自体を手術する訳じゃないので「大体出てればOK」という緩い判断でしたw)
・夕方に家族と一緒に術前カンファレンスを受けます。
主治医(今まで治療の担当していた先生。以下A先生)と
担当医(手術を実際執刀するメインの先生。以下B先生)が
いたのですが、A先生が「7~8個あると思うので、それは取りますが、出血が多くなる
のだけが最大のリスクなので、輸血がないように進めます」というようなことを説明して
出て行った後にB先生が
「Aは簡単な感じで言ってますが、思った以上に筋腫があるのでトップクラスに
難しいです。通常腹腔鏡はおへそから腹腔鏡(つまりカメラ)を入れて、
その下3か所5mmぐらい開けてそこから器具を入れて操作しますが、それでも
届かない場所があったら、あと2カ所開ける可能性があります。それでもだめな時は
開腹に切り替える可能性もあります」と。
うわー、思ったよりなんだか大変だぞーとちょっと不安になるも、
事前にあらゆる可能性をきちんと話してくれたので、気持ち的には
全部お任せします、という気持ちではありました。

■当日
・前日21時から何も飲まず食わずになっているので朝から点滴+手術着に。
昨日と何も変わってないのにこの2アイテムだけで一気に病人感が出る不思議w
・13時過ぎに歩いて手術室へ。なぜなら元気だからw
・手術室に入ると自分でストレッチャーに寝るように言われ、そこから
ストレッチャーで手術する場所に運ばれます。
・指に心拍数とかはかる器具をつけられたかな?で、その後マスクをされると
そこからガスによる麻酔が流れるので、深呼吸2回したところでもうブラックアウト。
もうなーーーんも覚えてません。もちろん痛みも1秒もありません。
・次に起きたらもう自分の病室に(過去3回全身麻酔手術してますが、毎回このパターン)
ただし、この時点でも朦朧としてるので、ここで話しかけられても
後で覚えてませんので要注意っすw
・ここからはウトウト寝たり起きたりなんですが、どうやら痛み止めを通常より
多くしていたらしく(理由は後程判明)、副作用の吐き気が襲ってきました。
起きる度にナースコールを押して吐いてました。(胃は空なので胃液しかでないですけど)

■翌日
・朝になって痛み止めの点滴が終わったら、あっという間に治まる吐き気。
・とにかくこの日は「歩くこと」が求められます。何時頃に歩いたかなぁ。
11時ぐらいだったかな。トイレまでの往復をトライしてOKであれば尿管が抜けます。
・午後には廊下が往復130mなので、そこを2往復。
これができると点滴も今やってる分が終わると取れます。
開腹の時はもっと時間かかったと思うからやっぱり回復は早いなぁと。
・で、13時から面会OKだったのでこの日はまず母親がきたのですが、そこで
前日何があったか初めて知ります。なんと、4時間と言われていた手術が7時間近く
かかって、母親もダンナも心配して待っていたと。
ようやく終わったと思ったら、もう1名の執刀医(以降C先生)が
凄い勢いで話しかけてきて「ものすごく大変だった。最高難易度の手術で、
もしかしたら病院歴代最高摘出数だったかもしれない。例えるなら、半袖短パンで
富士登山するようなもの。うちとB病院ぐらいしかできなかったかもしれない。
保険適用外になってもおかしくない大変さ。みんな疲労困憊」と力説していったそうです(;'∀')
なんと摘出数18個!!そりゃ多いわ!7時間も手術したらそりゃ疲労困憊ですわ!
いやはや申し訳ない…。
※ちなみにそのB病院が私の1回目手術をやった病院。そこが全く合わなかった私としては
この病院がベストだったってことになります。

前日「トップクラスの難しさ」と言っていたB先生の言葉を思い出します。
そして「とにかく歩いてください!(傷口が多い=癒着もしやすいので)」
というのも何回も言っていたそうで。
…と話していると、そのC先生が様子を見に来てくれました。
その時、まだようやく最低限歩けるようになってまだふわっとしてる私に
「あのね、僕たち死ぬ気で手術したから!死ぬ気で歩いて!」みたいなことを
強め口調で言われて、私はC先生と会うのがこれが初めてだったので
(恐らく麻酔かかってから登場したから)、入院患者に「死ぬ気」って…と若干引いたのですが、
後に歩くリハビリがしんどい時にもこの台詞を思い出して頑張れたし
結局一番様子を覗きに来てくれたので、C先生には感謝です。
・とりあえず午後も廊下を2往復。それだけでも
この時点ではまだ点滴をガラガラしながらということもありしんどかったです。
・この日一番つらかったのは食欲が全くわかなかったこと。
C先生の「死ぬ気で」っていう言葉を思い出して気力で食べようとしたんですが
食べようとすると胃酸があがってきて、だめでした。
夕方看護婦さんに訴えてみたら、胃酸を抑える薬を出してくれることに。
でも今からになると夕食後に飲むところからになると。
もっと早くに言えばよかったー!
こういう時は我慢せずに看護婦さんに何でも相談するが吉と気づきましたw
・でも夕方には点滴も外れて、身体も拭いてもらったのでちょっと普通に
戻れた感じになりました。
・…が、この後入院して一番つらいことがありました。
いつもベッドに入るとあっという間に寝るタイプの私が一睡もできなかった…!
一睡もできないって恐怖なんだな…と身をもって知りました。
寝返りできないから腰痛が酷いのと、術後初めての夜だったので
(前日はウトウト状態なのでノーカウント)改めて緊張とか不安とかが
色々あったんだと思います。

■2日目
・この日から食事がおかゆではなく普通の食事に!
胃液も薬を飲んで治まってきたのですがまだ食欲全開とはいかず
4割程度。
・この日から本格的に歩き始めます。朝、昼、夕方、晩と5往復ぐらいをこまめに
歩く!まだおなかかばいながらですが、昨日よりは歩ける感じ。
・が、この日から熱が出始めます。後、咳と鼻も。
風邪?と思ったのですが、どの看護婦さんに聞いても咳・鼻は術中ノドに気道確保の
管を入れていて、それで傷ついたのでは?と。
・一睡もできなかったことも看護婦さんに相談したら、すぐに眠剤が出ました。
人生初めての眠剤(多分)。傷を回復するためには睡眠優先なのでしょう。
(以後入院中はずっと眠剤のお世話になることに)
・B先生が様子を観に来てくれたのですが、そこではじめて「切った後の
血腫が通常はだんだん治まるが、今回はあまりに多いので治まらない場合は
その血腫を取り除く再手術もありえるかもしれない」という話を聞いて
ゾゾーッとしました。そして、「とにかく出血量がリスク」とカンファレンスで
聞いていたのですが、輸血にはならなかったものの、自分の血を輸血するという
「自己血輸血」が行われていたことも。腹腔鏡手術の中では確かに大変だったんだなと
後から実感することに。

■3日目
・この日だったかな。回診があって、傷口を確認してOKが出てシャワーに
入れることに。(この日も微熱でしたが8度台大きく超えてないからOKと)
・ただこの傷口確認で自分も気づいたし、先生もびっくりしていたのですが
周り中に酷い青あざが帯状に広がってました。長時間内視鏡で格闘した結果
器具の押さえつけも通常より長くてこうなったんだと思います。
なんかあまりに広範囲の青あざを初めて見て「全員殴打された人って
こうなるのかな…」と思ったほどです。
Twitterも再開したものの気力が続かない。すべてのパワーがまだ足りてませんでした。

■4日目
・内診をした結果、血腫は思ったより酷くなさそうと。とにかくこれで
再手術がなくなって、本当にほっとしました。
ということで、予定通りの退院でOKだろうと。
・この日ぐらいから頑張って1回につき10往復してました。
・食欲はだんだん回復してきました。
・が、熱と咳と鼻が治らない…

■5日目
・気力が回復してきたのはこの辺から。twitterもリプする気力が出てきました。
・歯磨きやシャワーもしょうがなくではなく、通常の生活の一部として
できてきました。
・だがまだ続く熱、咳、鼻。

■6日目
・熱がずっと下がらないのをC先生が心配して、念のためもう一度内診を実施。
すると、酷い青あざを見て「あー!これかもしれないな、熱」と。
打ち身などでケガをすると吸収熱、治癒熱というものが出るそうで。
手術したところは問題なし、というのを再確認して、今度こそ正式に退院OKに。

■7日目
朝熱を測ったら、平熱に!!!間に合ったーー!
ということで、スッキリと退院!

という感じでした。
実は未だに咳は続いてます。
元々気管支弱いから傷ついたのの回復に時間がかかるのと、
思った以上に長時間の手術だったのもあるのかもしれないです。

そして、未だにやっぱり腹筋使うのはイタイ(なので咳がシンドイ!)し、
縫ったところの違和感はありますが、結局「切られた痛さ」は一度も
感じることなく終わりました。
前回の開腹手術の時は結構あったと思うので、腹腔鏡のメリットは
実感しました。

お医者さんからも18個という数(と大きさ)から言っても
体質的に相当できやすいと言われてるので、また再発はすると
思うので、その時にどうするのかはまた考えないといけないですが
少なくとも、今「筋腫のない状態」に一旦戻れたのはよかったかなと
思ってます。

そして、病院は限られるかもしれませんが、10個以上あっても
腹腔鏡でいけることが自分の体験でわかったので、それもぜひ
知って欲しいです。

今回の病院はA先生は私に全摘以外の手段を示してくれたし、
B先生は術前カンファレンスでどんな質問にも質問が出尽くすまで
説明してくれたし、C先生はお休みの日も毎日自主的に様子を
見に来てくれたし、何より18個の筋腫を途中で開腹に切り替えることなく
手術をしてくれるスーパースキルを持ったいい先生ばかりでした。
看護婦さんもみなさん優しくて(ついでに美人かわいこちゃんばかりで!)
とっても安心できました。
お医者さんと看護婦さんはもう今の倍お給料もらっていいと思うよ!
今いくらもらってるか知らないけど!

ということで、子宮筋腫の治療法はかなり一通り経験したので
何か困っていることがあれば体験はお話できるかもです。


以上番外編でした~。
実はイチコさんには事前に「手術するかも」という話をしていたのですが
その際にお互い言ってたのは「ヤギラゴトと被らないかどうかが重要!」とw

結果、気力が戻ってきた日にいちごいちえの発表があったので、
すべてがちょうどいいタイミングでした。
12月であれば、術後の諸々も全部落ち着いて全力投球できると思います。
(いちごいちえには行けなくてもオフ会でw)

ということで、結果的に柳楽くんやスタッフさんにも感謝ですw