柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2024年Works「夏目アラタの結婚」「ライオンの隠れ家」CM:リクルートエージェント、金麦、香味ペースト

初日から千穐楽まで

3週間ぶりぐらいになってます…。
色々とんでてすみません。


本日、無事舞台CITYが大千穐楽を迎えられました!
とりあえずこの公演中の思ったことだけメモ。
(ストーリーを追うのも企画振り返りもまた別途で…)

初日。
久しぶりの舞台に、私も緊張。
柳楽くんも相当緊張してました。
初日ならではの、演者さん、観客双方が探り合うような雰囲気。
(それはそれで好きですw)

1回聞いただけでは咀嚼できない台詞や展開、時間軸。
シンプルな白い衣装(スタート時点では)。
シンプルな舞台装置。
その辺は予想通りでしたが、一方でびっくりすることも。

「笑い」の要素を意図的に入れてきたこと
(藤田さんの舞台であまりイメージがなかったので)。
男性の会話もBOATにはなかったような割とリアルな話し言葉
(「なに?そういう感じ?」とか「あれめっちゃやばい!」とか)。
思った以上にマーベルヒーローの作りになっていたこと
(手で衝撃波出したり、瞬間移動したり、めっちゃSFヒーローもの!)。
思った以上にアクションシーンが多かったこと
(そりゃ柳楽くん痩せるわ!と納得)。

そして何より。
あの「現実からちょっと浮遊している藤田さんの世界」に
柳楽くんが同じように浮遊するのではなく、絶妙なバランスで
生々しく存在していたこと。
多分、主役の柳楽くんが同じように浮遊してたら、上に書いたような
要素(笑い、リアルな話し言葉、ヒーロー、アクション)が上滑りする可能性も
あったかなと思っていて。

そこを絶妙なところでリアルにしていく柳楽くんの存在感が
本当に「軸」になっていたんじゃないかなと思うのです。
もちろん、藤田さんがある程度「あて書き」したというのも
あると思いますが、それらのリクエストを全て飲み込んで
アウトプットする実力があるんだ、と改めて感動しました。

そこにかっこよくて切ない音楽と、
暗くなると発光する衣装と、
ちょっとでも間違えば台無しになるスピーディな壁の移動という
舞台でしか成り立たない演出がわんかさトッピングされて、
日本の舞台の未来を見させてもらったような感覚になりました。

「今私は凄い現場に居合わせてるのかもしれない」と。

藤田さんの「現場に来ないと体験できないものを見せてやるよ」という
メッセージがストレートに伝わってきました。
藤田さん、凄すぎる。

そんな藤田舞台にグイングインと振り回されて、主人公の目が
見えなくなったあたりのクライマックスでこの音楽ですよ。


海辺のカフカ』でメインテーマ的に使われていた曲。
蜷川さんと柳楽くんが初めて組んだ舞台。
その曲を今、蜷川さんが「自分の半生を舞台化するなら藤田に」と託すぐらい
蜷川さんに信頼されていた藤田さんが使っている。

映画が「広瀬監督と柳楽くんは同じ是枝監督を父に持つ」としたら
舞台は「藤田さんと柳楽くんは同じ蜷川幸雄を父に持つ」という関係性。
それが今一つの線になって。

この切ない旋律もあって、心が震えたし、泣けました。
ずるいよ、藤田さん。
こんなの泣くしかないじゃん。
蜷川さんが天国で喜んでるに決まってるじゃん。

ありがとう。
ありがとうございます。

そんな風に最後はストーリーとは違うところで泣いてしまったのですが、
カーテンコールは3回目で立ち始め(というか、私たちが1列目だったので
率先して立ったとも言う…)、4回目はほぼスタンディングオベーション
柳楽くんもそれを見てようやくホッとしたのか、小さく下の方でガッツポーズ!

初日は無事はねました。


そこから観劇すること7回。
変化した演出(教えていただいたものも書き出します。主にまりちゃん!ありがとう!)
・冒頭のギター、最初は旋律のみだったのがさいたま楽日から1回
軽くジャラン(語彙がないw)とやってから旋律に入るように。
・一番冒頭の柳楽くんの歯磨きが、初日はパントマイムだったのが
実際の歯ブラシを持つようになった
・「退屈だ」という男性がルービックキューブをもち、プリングルスの筒(でも白いけどw)
を持つようになった
(セリフも「プリングルスが歯と歯の間に挟まって~」の前後が恐らく追加)
・女性刑事が尋問の時に靴を脱いで、それを床にはたくことで怒りを表現するようになった
・みんなで食事のシーンで、初日はメニューが置いてあってのセリフだったのが、
柳楽くんが縦に持ち、それを職場の先輩が指でひっかけて自分にも見れるように
しようとするのをガンとして変えず、メニュー表がびよんびよんいったりきたりして
最終的に柳楽くんのおでこに当たったりするようにw


まだありそうですが、今思い出すのはこんな感じでしょうか。
後は余裕が出てくるとアドリブも増えていきました。

特に氷魚くん演じる幼馴染とのシーンは日を追うごとに仲良し度がアップ!
猫の名前を氷魚くんが聞くと、「よる」と答えた後に笑いあいながら
「よる~!!」って言うところとか、ベンチでいつも座ってる女性が
「同じ施設で育った先輩」と知った時の笑うくだりとか、
隣に座ってる時に人差し指で氷魚くんの二の腕をぐり~ってやると
氷魚くんもぐり~って返すとか。
連続殺人鬼を氷魚くんに説明する時に「めっちゃやっかい!」
「あいつ!」「なんか出てた!」からの「なんか手からドーンって
出てた!あれやばい!」辺りまでとか。
もうほんとーーーーに楽しそうで、途中から「ん?これは2人ののろけを
見せられているのか?(いいぞもっとやれ)」みたいな気持ちになりましたw

特に豊橋いってからのくだけ方が顕著だった気がします。
兵庫いってないのでわからないですが、地方ならではののびのびやってる感じが
よかったです(*´ω`*)

そして、気づけば千穐楽
初日の固さはどこへやら。
みんなが阿吽の呼吸で動き、阿吽の呼吸でアドリブをし、
「1つの作品」として確立されていました。
進化!空気感が全く違う!これぞ舞台の醍醐味!

千穐楽だけの変更(アドリブ?)としては、
カーチェイスのシーンで運転が職場の先輩から猫の先生に
交代した時のセリフが「交代したー」とかだったのが「スイッチ!スイッチ!」に。
これもめっちゃノリノリでしたw

そうして物語の結末が進むにつれ、今度はだんだん寂しくなってきて
「あぁ、このセリフもこれが最後」「これも最後」という気持ちが強くなり、
ラストにはかなり涙目に。

そんな中、カテコ2回目にして人がどんどんたちはじめ、3回目の時点でもう
かなりの人が立っていて、4回目、いつもは横から一列で入ってくるのに、
舞台奥から舞台中央にナナメに進んできてよっしゃー!的な腕振りをしながら
テンション高めに入ってくる柳楽くんと、それをスタンディングオベーション
迎える観客の皆さんという構図を見て、あぁ、なんて幸せな光景なんだろうと胸いっぱいに
なりました。

そして、この日は5回目が!
お客さん頑張った!
すると、今度は柳楽くん、藤田さんの肩を抱きながら登場。

この日、ちょうど1階のど真ん中の席だった私の目の前に、
柳楽くんがいて、藤田さんがいて、それを観客皆が立ち上がって拍手をしている、
という光景が広がっていて、
「あぁ、柳楽くんよかったね、よかったね」と思ったら、もう無性に
泣けてしまって。

多分「海辺のカフカ」の千穐楽以来の大泣きをしました。
私はやっぱり役者柳楽優弥が、好きで好きで、
スポットライトを浴びて拍手をあびている柳楽くんを見ると
泣けちゃうのです。

蜷川さん、今日の舞台も観てくれていたかなぁ。
柳楽くん、すごくすごく成長してますよね?



そんなこんなで、舞台CITY今日で終わりです。
いつまで脳内に記憶がとどまっているかわからないので、
放送もしくはソフト化をお願いします…!(念)


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拍手コメントで企画についてのメッセージ等くれた方へ
ありがとうございます!
お返事できなくてすみません。
受け取って読んではいます!