柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

[柳楽優弥]SWITCHインタビュー 達人達(たち)「柳楽優弥×藤田貴大」+舞台発表!!

楽しみにしていたこちら!

SWITCHインタビュー 達人達(たち)「柳楽優弥×藤田貴大」
14歳にしてカンヌ映画祭で受賞し、その後映画や舞台などで活躍する俳優・柳楽優弥。大物演出家から演劇界の未来を担うと評価されている演劇作家・藤田貴大と語り合う。

ともに演出家の蜷川幸雄から目をかけられていた2人。蜷川から受けた影響、思い出について語った。最初にインタビュアーを務めた緊張気味の柳楽に、藤田は独自の演出術や俳優への接し方について、わかりやすく解説する。後半は藤田が柳楽にインタビュー。若くして評価されたことで重荷を抱えた過去から、国際舞台での活躍に意欲的になっている今まで、柳楽は率直に語る。いつしか緊張も解け、笑いの絶えないムードに!


想像以上によかったです。

まず、会場が「さいたま芸術劇場」。
柳楽くんが初舞台を踏んだ会場。
思いは場所に宿る。
この場所を見ると、初舞台の初日、幕が開き透明なボックスで出てきた
柳楽くんを思い出し、あの時の感情がよみがえります。

カフカの思い出も、初めて色々柳楽くんの口から聞けて感無量。
当時まだ自信のなさが演技にも出ていた頃。
でもそれを真正面からダメ出ししてくれた蜷川さん。
つくづく柳楽くんは出会いに恵まれてる人だなぁと思います。

前半は柳楽くんが藤田さんをインタビュー。
若くして評価され、今もそのままきているという意味では挫折をしたことが
ないんだろうとなんとなく思っていたら、元々俳優で俳優を挫折しての
演出家なんですね。
そして、自分では若くして評価されたことをポジティブに捉えている。
面白い方だなー。
まだつかみきれてないから、もうちょっと話聞きたいかも。

藤田さんの舞台は「BOAT」しか観ていないのですが、
やっぱりあの「リフレイン」は特徴的だったので
その経緯を知ることができたのもスッキリしました。

確かに、舞台そのものが毎日続くもの=リフレインだよなぁ。
続けることで生まれる感情。
そして、藤田さんの演劇は音楽に影響を受けているというのも
目から鱗!だからサビがリフレイン!!
そしてチャプターを入れ替えても成立する!!
なるほどーーー!!(開眼w)

これを事前に知って観ると、大分舞台が見やすくなる気がします。

俳優との付き合い方も面白かったし、
「俳優も作品の一部」と言い切ってるのも潔い気がします。

で、割と確たるものを持って話していた藤田さんがある意味ちょっと
ネガティブな言い方をしたのが「僕ってなんのプロでもない気がする」
というもの。
ここが藤田さんのいいバランスのところなんだろうなぁ。

自分も含めて上でも下でもなく、ひたすらに「1つの作品を作る」
ことを目指す。

作りだしているものは全く違うものと思うのに蜷川さんが
「俺を同じ種族だ」というのはこの辺の考え方が通じ合っていたのかなぁ。


後半は柳楽くんがインタビューされる側。

ここでも色々とびっくり。
邦画をあまり観ない藤田さんが「誰も知らない」は3回も観たと。
柳楽さんの姿を見たくて、と。
すごい縁だなぁ、と思うと同時に、クリエイティブな人は
「誰も知らない」で知った柳楽くんと一緒にお仕事したいと思うと思うので
やっぱり凄い名刺をもってると思うのです。

そして柳楽くんが当時北野武さんが言っていたことをテレビで観ていたこと、
樹木希林さんから「それがあなたの運命なのよ」という言葉をもらっていたこと、
初めて聞きました。
(希林さんは共演はしてないので「奇跡」の現場に遊び行った時かなぁ
なんて思ってます)

「だけどそんな僕の人生は続く訳で」
というのが、グッときました。
ここに柳楽くんのここ10年がまさにつまっているようで。
そうなんですよね。
誰かが揶揄しても、誰かは忘れても
自分の人生は続いていく。

で、「夜明け」に「誰も知らない」のスタイリストさんと再会したという
嬉しい話も初耳で。
「続いてきた僕の人生」の先のこの再会。
人生が続くって素敵なことだな。


「海外への目もかなりあるんだ」
「そういう作品でスタートしてるんで、もう一度見てくれっていう意地もある」

予告でも流れてましたけど、こういうのをちゃんと口にするのが
柳楽くんなんですよね。
照れたりかっこつけたりしない。
自分の気持ちに正直。
この擦れてない感じがずっと続いてることの方がある意味奇跡のような気がします。

この後、藤田さんが話したことってまさに私がこの13年ぐらい思っていたことと
一緒で。「最初にゴールした人がもう一度ゴールを目指す」って相当しんどいと
思うんです。
藤田さんは「ポジティブに言ってるけど結構きついよね」と言っていたけれど、
順番としては逆で「結構きつい状況をポジティブに捉えられるようになった」
のが今の柳楽くんなんですよね。
言うと一言ですけど、「それが運命」と軽やかに返事ができるようになるまで
彼の中でどれだけの葛藤があったのか、どれだけの逡巡をしたのか、
それはもう世界中で誰一人正確にわかってあげられる人はいないんじゃないかなと思います。

そして茶道のお話。
ここ最近ずっと「ルール」のお話してますよね。
ルールや型がある程度ある方がいい、自由なほど不自由、というお話。
よっぽどそう思うきっかけがあったんだろうなー。

そして、柳楽くんが舞台過去作品を「名作揃い」という捉え方をしているのも
初めて知って「あ、そこ?!」と驚きました。
名作揃いだとは思ってはいたけど、それを続けたいと思っていたとは。
(でも藤田さんの舞台ってオリジナルですよね…?どうするんだろう)

さらに高橋努さんのエピソード!
「柳楽の海辺のカフカを見てないのはもったいないよ!」
って、それは嬉しいーーーー!全力同意ー!
(藤田さんは高橋努さんが観にきた感想と思ったようですがw)


しかも藤田さんが蜷川さんインタビューしていた時に
柳楽くんの話ばっかりしていたと…!!
そういうタイミングで取材をしていたというのもご縁だなぁ。

で。
でですよ!!!

ここからさらっと柳楽くん主演で藤田さんの舞台が発表!!!!


えええええ!
番組内でさらっとー?!

しかも、藤田さんが「都会を描きたい」「真っ先に柳楽さんが浮かんだ」
「俳優さんが出発点になることがほとんどない」という舞台。

藤田さんが描く少しだけ現実から浮遊した世界観と
(今回もあの真っ白衣装着るのかな。でもスーツでビジュアル撮影してたな)
柳楽くんが紡ぐリアルな演技とが
どんな風にMIXされて相乗効果を生み出すのか楽しみです。

しかもポスター撮影時のビジュアルがかっこいい…!!!期待度MAX!


放送後の藤田さんのTwitterによると

とのことで来春だそうです。
共演者も含め楽しみーーー!

で、公式サイトでは取材裏話がのっていたのですが
クールにキメて
「僕の舞台は世界なので」。都内のカフェでの打合せ、柳楽優弥さんの口からごく自然に、クールに発せられたこの言葉から、番組は立ち上がりました。それはまるで「明日は木曜日なので」などと言うのと同じような、サラリとした言葉でした。14歳にしてカンヌ映画祭で受賞され、世界の映画人と交わってきた柳楽さん。それゆえの苦労もあったとのことですが、世界中の観客、映画人にアピールしたいという思いは、常に胸の内にあるそうです。しかしそれを声を大きくすることなく、変にテレもせず、“平熱”で話す姿、これこそ「クール」(カッコいいという意味も含めて)


「明日は木曜日なので」と同じようなサラリとした言葉。
かっこいい…。
あ、ここでも同じようなこと書いてますね。
「声を大きくすることなく、変にテレもせず」と。
ほんと、こここそが柳楽くんの魅力。


こちらの番組、12月29日午前0時00分~ 午前1時00分に再放送もありますので
見逃した方、録画失敗した方はお忘れなくー!
必見です!