柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

カンヌ映画祭で今も私の印象に強く残る日本映画

5月25日の記事です。

これちょっと色々語りたかった記事です。
カンヌ映画祭で今も私の印象に強く残る日本映画

まずこの部分。

肝心なことは、賞は実は柳楽ではなく、『誰も知らない』に与えられた賞だったということ。少なくともカンヌにいる私たちプレスは、このことを理解していた。ちなみに、この年の審査員長はクエンティン・タランティーノパルム・ドールマイケル・ムーアの『華氏911』だった。
(略)
映画祭の賞の中で、バランスをとるために最もしわ寄せを受けるのが俳優の賞である。最高賞(パルム・ドール)、監督賞、脚本賞は動かしようがないが、審査員に評判がよく、最後まで審査に残ったものの、他の賞が埋まってしまった場合に俳優に賞を与えることで埋め合わせることが多いし、『八日目』(1996年)のダウン症の俳優パスカル・デュケンヌのように、話題作りに使われる場合もある。

私も映画祭に関わるようになったので、受賞作が決まるまでの過程や空気感は
(レベルは全く違いますが)なんとなくわかります。
なので、ここに書いてあることも全否定するつもりはないです。
バランスをとるために調整が入ることがあるのは事実なんでしょう、きっと。

でも、経過がどうであれ、最終的に全作品を並べて「男優賞がこの人なら皆納得」
という人でなければ選ばれないのも事実なので、それを
”柳楽ではなく、『誰も知らない』に与えられた賞だった”
というのは(しかも当事者でもない方が)とても失礼だなと思いました。
(珍しくおこです、おこw)

その上で、ですが、

賞に押し潰されてしまうのも、ステップアップの手段にするのも、受賞者の心がけ次第である。
(略)
才能が本物であれば、いつか頭角を現す。才能を本物にするのは本人の努力である。

これは本当にそうだと思います。
そして、私が弱冠14歳の柳楽くんを応援したいと思った理由もここにあります。
才能はある。
そのための努力をすれば花開く。

そして近年まさに花が開きつつあるので、これから先が楽しみでなりません。
そう、まだ「開いた」とは思ってないです。
まだまだこれからです…!