柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

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[ディストラクション・ベイビーズ・柳楽優弥]インタビュー記事

こちらはここ2日のインタビュー記事まとめです。

「はっきり言える、柳楽優弥は器が違う」(真利子哲也監督)2016年最高の映画(断言!)『ディストラクション・ベイビーズ』柳楽優弥&真利子哲也監督インタビュー
――柳楽さんを含むメインキャストの4人は、映画、テレビドラマなどで大活躍中。しかし全員、今まで見たことがない表情、動きをしています。

柳楽:本当にそう思います。一つの恋愛映画ができるくらいのキャストですよね。でもそこで、こういう思いきり振り切った映画を作った真利子哲也という映画監督は、ハンパじゃない。

真利子監督:ありがとうございます(笑)。この映画を企画する早い段階で、主演として柳楽優弥の名前をあげました。『誰も知らない』の頃から、「いつかこの役者さんと映画を作りたい」という思いがあったんです。泰良(たいら)という主人公は、喧嘩に明け暮れる男ですが、なぜそこまで暴力的なのか、はっきり分からないように描いています。柳楽くんと事前に言葉を交わして、理解しあえるようなキャラクターではない。だから現場で、喧嘩のシーンを撮りながら、お互いに「これだ」と掴み合えるものを見つけながら、信頼の中でやっていきました。

柳楽:この役のお話をいただいたとき、直感的に「これはいい映画ができる」と思ったんです。関わっておかなきゃいけない、と感じました。そのあと菅田将暉くん、小松菜奈さん、村上虹郎くんという同世代や少し下の世代のキャストも決まっていって、現場ではそれぞれ、今まで見たことのないような演技を見せていった。「僕の直感は間違っていなかった」と思えました。
(略)
――あらゆる難役に取り組んできた柳楽さんにとっても、今回の泰良役はかなりチャレンジングだったと思います。

柳楽:僕は今、26歳ですが、20代では基本的に「来るものは拒まず」という気持ちなんです。引き出しを増やすために、どんなことでもトライしたい。そうすると、30代は確実に自分がやりたいことが見えてくる気がするんです。30歳を、役者として一つの区切りにしたい。だからそれまでは、「僕は映画にしか出ません」とかではなく、柔軟なスタンスでやっていくつもりです。

監督:今こうやって宣伝活動などで一緒にキャンペーンをまわる機会が増えていますが、そこではっきり言えることは、「柳楽優弥は器が違う」なんです。「20代は来るものを拒まず」という態勢なんて、実際はなかなかできません。それを有言実行できる人。そんな彼を表現する言葉をずっと探していて、出てきたのが「器が違う」です。

柳楽:こうやって監督は、僕を褒めて調子に乗らせようとしているんですよ…(笑)。これだけ嬉しいことを言われたら、危ないですよ。調子に乗らないように、自分にブレーキをかけて、これからも演技を頑張っていきたいです。

監督:でも柳楽くんをはじめ、この映画の役者はみんな素晴らしい。いろんな世代が次々と(撮影地の)松山にやって来て、映画を撮って、そして東京へ戻っていく。各世代が良い意味でせめぎあっていた。刺激的な現場を経験した柳楽くんだからこそ、「調子に乗らないように」という言葉は、嘘ではなく本当にそのように心がけているんだと思います。

柳楽:いや、でもこの映画に出演できて、普通に嬉しいですよ。だって、本当にオシャレなキャストじゃないですか。この中で、真ん中に立たせていただけるなんて、めちゃくちゃ嬉しい。

作品の成功は柳楽くん次第!?『ディストラクション・ベイビーズ』真利子哲也監督インタビュー
真利子監督:
泰良という役がうまくいかなかったら、この映画はダメだなって思っていたので、ただただ柳楽くんにはそのことを伝え、煽っていたと思います(笑)。
具体的に言葉で言っても仕方ないので、実際に松山市街での1日目に、喧嘩のシーンを撮影してみて、お互いこれだねっていうものを引き出せたので、納得しあってからは細かい話し合いはせず、突き進んでいきました。
柳楽くんが本当に自信をもって演じてくれていたので、ほかの役者さんに関しても、それを感じ取って「負けるか!」という気持ちでやってくれていたと思います。


『ディストラクション・ベイビーズ』真利子哲也監督が語る、新世代役者たちの“目つきの違い”
ーー柳楽優弥の存在感はすごいものがありました。セリフが少ないにも関わらず、圧倒的なオーラで物語をグイグイ引っ張っていました。

真利子:彼はすごい男ですね。菅田君をはじめとする出演者たちは、柳楽優弥の表情や演技を観ることでどんどん気合が入っていく感じでした。別に彼が何かを言うわけではないのですが、その姿を見て自分も負けてられないって思わせる不思議なオーラがあるのでしょう。僕は僕で、柳楽君に「菅田君に食われるようじゃダメだよ」って発破をかけていましたが(笑)。
(略)
ーー次作に向けてはなにか考えていますか?

真利子:次に関してはまだ具体的に動き出してないですね。この映画に今やりたいことをすべて詰め込んだ感じです。でも、この作品を撮ったことによって、これからも映画を撮っていくことに自信がつきました。

ーー自信というと?

真利子:人材の育成が滞っているのは切実な問題で、特に技術部に若い世代が少なくなっているのはよく耳にします。活動の拠点を海外にすることも増えてきて、これから日本の映画業界はどうなっていくんだろうって考えていたのですが、この映画を撮っていく中で希望を感じました。柳楽優弥菅田将暉小松菜奈村上虹郎と、その世代の役者たちの腹のくくり方というか、目つきが違うなって撮影中に感じたんです。彼らと映画を作れるのなら、きっと日本映画を盛り上げていけるって。撮影する前は、この映画と心中する覚悟だけでしたが、彼らの純粋な気持ちと観客への姿勢をみて、自分もまだまだ勉強して、これからもいい作品を撮り続けないといけないのだと気付かされました。

大阪日日新聞 日曜インタビュー狂気的暴力の連続映画「ディストラクション・ベイビーズ」監督 真利子 哲也主演 柳楽 優弥
柳楽 監督はインディーズ映画の巨匠と聞いていたが、初めて会って面白そうな人だったので脚本を読ませてもらった。最初は「喧嘩(けんか)のすべて」というタイトルだった。泰良という主人公はほとんどセリフがない。そしてけんかばかりしている。理屈がなく、ただそこに「熱」と「念」があるのは分かるような気がした。
(略)
柳楽 監督に「タクシードライバー」や「ファイト・クラブ」の主人公へのリスペクトがあるような気がした。ダーク・ヒーローで、ほとんどしゃべらないが、どこかユーモアもあるような気がする。ボロボロにやられても、また立ち上がって、向かって行く。
(略)
柳楽 普段、けんかはほとんどしないし、したくもないが、撮影中はずっとけんかしていて、その準備のために毎日ストレッチをして現場に行った。アクション指導のスタッフと一緒に動きを考え、ケガしないように、パンチは本当に当たらないようにしなければならないが、本当のけんかに見えなければ意味がない。個人的に以前から習っていた護身術が少し役だったような気がする。
(略)
柳楽 デビュー作の「誰も知らない」は何も分からずにやって結果として大きなものが残った。20代は「来るものは拒まず」で何にでも挑戦し、30代になって「好きなジャンル」が見つかるようになればいいと思っている。

てんこ盛りすぎて…!
しかも当然だけど、似たような質問をしてるから、似たような答えがあって
どれを記事にあげたかわからなくなってきた。
抜け漏れあったら教えてくださいませ。