柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

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おはよう日本ポン・ジュノ監督×是枝裕和監督 スペシャル対談について

柳楽くんとは直接は関係ないネタです。

でも、『誰も知らない』を撮った是枝監督と、柳楽くんがこの間名前をあげていた
俳優ソン・ガンホとタッグを組んで外国語映画初のアカデミー賞をとった
ポン・ジュノ監督の対談となると、かなり色々とニアミス、ですよねw

(って、改めて調べたら2018年の釜山映画祭2018年のいちごいちえでも
ソン・ガンホさんの名前出してましたね)

何より、柳楽くん本人が「いつか再び国際映画祭」と明言した今
世界の映画祭の動向はチェックしておきたいなーと思います。

ポン・ジュノ監督×是枝裕和監督 スペシャル対談 全文掲載

色々語りたいことはあるのですが、印象的なところをかいつまんで。

ポン監督はジャンル分けしづらい映画を撮るのですが、そこを是枝監督が
聞いた時の答えがとても目からウロコでした。

私たちの実生活でも様々な感情やジャンルが混ざりあっていますよね。恋人に会ってランチを食べれば恋愛ドラマのような午後になるし、雨降る夜に痴漢に追われれば突然スリラーになる。私はそれを実生活のタッチとして受け止めたいと思っています。

普段の映画はそれを敢えて何かのジャンルに寄せちゃうのですが、
そのまま、なんですね~。でもそれでバラバラな印象にならないのが凄い。

雨のシーンについて。

制作チームは雨を降らせないといけない地域の住民に、1か月前から事前にお会いして、手土産も渡しました。「この日の夜、一晩中ずっと雨を降らさないといけない、本当に申し訳ない」と、婦女会の会長や住民会の会長にお伝えして。制作陣の涙ぐましい血と汗があってこそのシーンです。

私はある程度自然に降った日に撮ったのだと思ってました…!
まさかあの量を人工的にとは凄すぎる…!!

そして、ここ!ポン・ジュノ監督の是枝監督映画評!

『誰も知らない』も表面的には小さくて静かな瞬間が続いていきますが、そこには「どんなに待っても帰ってこない母親の不在」を基調とした、不吉な弦楽器のストリングスのような不安感が、長く続いている。そして、その弦がパチンと切れてしまうかのような、悲劇的な瞬間を迎えますよね。これは、「心のスケール」ともいうべきものでしょうか。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、世界を目指す監督は『誰も知らない』を
観てるんですね~。凄いことだなぁ…。


あと、Twitterでもちょこちょこ話題になっていた『パラサイト』が映画としてだけ
凄かったのではなく、労働時間を守って作ったという件。
やはり是枝監督もここについて突っ込んで聞いてました。
そのうえで是枝監督の発言。

いまの日本だと、現場の負荷が一番弱い、若いスタッフに向かってしまうので、急速に変えていかないと。多分そこは韓国のほうが進んでいると思います。僕は若い人たちに対して責任があるので、日本の現場をなんとかしなきゃなと考えています。

是枝監督のことを尊敬するのは、単に自分がいい映画を作りたい、で終わらず
常に日本映画界全体を考えているところ。
で、それって結局世界に出たからこそだと思うんですよね。
よく留学すると、日本文化を意識するようになるというのと一緒で。
それに続く監督や俳優が出てくるといいなぁと思います。

そして是枝監督の次回作について。
是枝)まだですね。5年続けて作品を撮ってしまったので、ちょっとインターバルを置いて、作るペースを変えようかなと。

柳楽くんは後2年で32歳。
さて……!