柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

filmarks主催ティーチイン付試写会レポ(ネタバレなし)


はい。
ご縁があり、本日filmarksで募集していた「ピンクとグレー」の試写会に行ってまいりました。
当てていただいたので、filmarksの宣伝もするとw
映画レビューサイトなのですが、SNSとの連携も上手くできているスマホアプリを
中心に展開しています。今のところ直観的に使えていい感じです。
先日「映画の感想はアプリで」と書きましたが、せっかくなのでこちらで書き始めています。

で、応募した時はとにかく「映画自体を早く観たい!」という一心だったので
ティーチインとは知っていたものの、当たってから初めてちゃんと
「行定監督のトークあるんだ!」「50人だけなんだ!」ということに気付いたのでした。

会場にいる人、来る人を眺めた感じだと、全体的に(自分を含めw)年齢層も高め、
若い女性もいましたが割と落ち着いている感じの人(服装だけで判断してますがw)
男性もちらほらと、というものでした。
なるほど、冷静に考えると、初日舞台挨拶は「若い女の子」が「キャーー!!」と
言っている画が欲しかったのだと思いますが、今回はfilmarksでレビューを書くという
前提なので、年齢・性別より「レビューをちゃんと書く気のある人」が選ばれたんでしょうね。
この時点で、質問しても違和感なさそうだなとちょっと安心しました。

内容としては、最初に映画を観て、その後に監督が司会者の質問に答える形の
トークタイム、そして最後に観客との質疑応答という流れでした。

まず、映画。
原作読んだ方はわかると思うのですが、原作をそのまま再現はどのみち映画では
ほぼ無理なんですよね、構成上。なので、何かを変えなきゃいけない訳ですが、
映画ならではの面白さを生かした「変更」で、そこはもうアイデア賞ものです。
これ以上はすぐネタバレに触れそうなので、深くは書きません。
とにかく原作は既読でも未読でも楽しめると思います。

で、トークや質疑応答は映画上映後だったのでそのネタバレありありモード。

ですが、私がした質問はネタバレなしでも書ける部分があるので、そこだけまずは
共有しますね。

私がした質問は「夏帆さんや柳楽さんの演技も印象的だったのですが、
事前に狙っていたことと、実際撮ってみてどうだったかお聞かせください」
というものでした。

いっやーーーー、もうめっちゃ緊張しちゃったので、本当は冒頭に
簡単な映画の感想とお礼を言うはずだったのに見事にぶっ飛びました。
ごめんなさい、監督……。

夏帆ちゃんについてはネタバレが多いのでちょっと省くとして、
柳楽くんについては以下のようなニュアンスで。
緊張してたので言い回しとか使っているワードとか違う部分もあると
思います。本当にあくまでもニュアンスとして受け取ってください。

・最初にこの企画が決まった時に●●は柳楽だって思った
金閣寺の再演を彼がやった時に観に行って、すごくいい表情してた。
一緒に仕事をしたことはないけど、彼が小さかった13才の頃から(手で小さい背の高さを
やりながら)知ってたから、こんな大人になったんだ、いい表情するなと思って、
楽屋で「今度作品出てよ。スケジュール開けておいてよ」って言った。
彼も「わかりました(ぼそっとしたしゃべり方再現w)」なんて言って。
・やっぱり目力が、観てもらってわかると思うけど、ああいう目をするんですよ。
・彼は直前まで全然違うんだよ。2、3秒前までは「大丈夫ですかね…(またもや
ぼそっとしたしゃべり方再現&首に手をやってたwいつものですねw)」
なんて言ってるのに、カメラまわった途端に、ああいう風になる。

と。

いやーーーーー、質問してよかった!!!
金閣寺がきっかけになってたとわかって、より感動。
(ちなみに正確には、私や周りが知らないという前提で「初演を森田剛くんがやった
金閣寺っていう舞台があって、それを柳楽くんが再演でやって」と説明してくれました。
監督さすが!)

自分のやった仕事が次の仕事を呼びこむって、役者としては最高の喜びだと思うんですよ。
金閣寺の柳楽くん、ほんっとよかったもんなぁ…。
観てくれて、目に止めてくれて嬉しいなぁ。

もうこれを聞けたところで、私の役割は全うできた…!という達成感がw

質問するまでは緊張で記憶するどころではなく、
質問終わったら今度は腑抜けてしまって記憶するどころではなくなってしまったのですが、
一応ネタバレしない程度に他のティーチインもまとめました。

それすら知りたくない、という方はここまででストップで。
以降PCの方は「ティーチインレポの続き」をクリックしてください。







ほんとに記憶とんでるので、あくまでもニュアンスで!(しつこい)
後、芸能界がテーマの作品ゆえに芸能界ってね…っていうオフレコっぽいぶっちゃけ話も
多かったので、そこはお口チャックにしときますw

・ここまで全国行脚で取材を受けてきたが手ごたえは?
--記者の皆から驚きましたって言われる。驚くっていうことは
想像と違う展開があるから。印象に残ってるのは札幌の記者さんで
多分インタビューのためにDVDか何かで観たんでしょう、
途中まではよくあるやつねとたかくくって観てたら、違う展開になって
そこからは正座をして観たって言ってて、まさにそういう見方をして
欲しいと思っている。そういう「最近よくある映画」に見えて
そうじゃないっていうところが狙いなので、そこは伝わったと思う。

・62分の展開はいつ思いついたか
--今回蓬莱くんという劇作家の方に脚本お願いしたんだけど、
彼は「そこを書くか」っていう人のいやなところ書くのが上手いんだよ。
だから、きれいな部分は自分が書くから、汚いところを書いてくれって
お願いをした。そしたら、途中まで、いわゆる62分の部分までは
書き上がって、読んだら、すごく正統派できれいなものがあがってきて。
その後をどうするか相談したいって言われて、自分だけじゃなく
プロデューサーなんかも呼ばれて。あいつ自分で呼んでおいて
30分遅刻したんですよ。で、僕は10分前にきてたから、40分考える時間が
できて。その場にいたプロデューサー達は「いいですね。この感じで
このままいきましょう」とか言ってたんだけど、きれいなものは
もちろんきれいでいいんだけど、待ってる40分でふとこうしたら
いいんじゃないかって思いついて、(ここからネタバレなので割愛)
だから、蓬莱くんが遅刻しなかったら、その場では思いつかなかっただろうし、
撮影中に気付いたりはするんだろうけど、その時はもう予算も決まっちゃってて
プロデューサーに反対されるの、そういう時は。だからできなかったと思う。
でもそれ説明した時は皆に「複雑すぎてわからない」って言われた。
台本になってもやっぱりわからないって言われて。
でも出来上がったものみたらちゃんとわかるんだよ。
スタッフも「観たら意外とわかるもんですね」なんて言って
だから言ったろ?って思うんですけど、自分でも最初は複雑かなとは思いました。

・ゆうとくんについて
--よかったと思います。彼はすごく素直なんですよ。
(その後はネタバレになるので割愛)

・すだくんについて
--初めて会った時、すごくむすっとして言ってることもよくわからないから
よくある「オレわかってますから」っていう俳優かなと思って
いじめてやるかと思ってたんだけど(笑)、緊張してただけだったっていう。
(司会者が宣伝担当の人だったんですが、”はい、緊張しててその日のこと
覚えてないって言ってました”と)
今の20代の俳優はみんな素直。こちらの意図を汲み取って素直にやってくれる。
すだは、汲み取った上で微妙にはずれたことをやってくる。
だからフレームから飛び出しちゃったり、カメラに激突したり
するんだけど、そういう衝動を上手く役に落とすことができるんですよ。
だから1テイク目が一番面白い。こちらも何が飛び出すかわからないから
待ち構えて見てる。
今の映画界にこういう人は必要。
イメージとしては、ちょっと品のいい窪塚洋介って感じ。
窪塚も品はいいんだけど。
(後はネタバレと、舞台挨拶でも話していたすだゆとがカップル並に
仲が良かったというお話)


・作品選びはどうやって決めているのか
--誰か強く思っている人がいるかどうか。
自分だったり、プロデューサーだったり、原作者だったり。
それ以外はそんなに選んでるっていうのはない。
そもそもどんな話だって映画にできる。
例えつまらないと思う話だって、設定やキャラクターだけ借りて
変えることができる。
そういう意味では漫画原作は基本やらない。
ビジュアルがついているから、ファンが髪の毛の色が違うとか
そういうところから批判が入るから、変える余地がほとんどないんですよね。
今回のピンクとグレーも余白で違うものを作ったから、
もう一度原作に戻って読んだ時に違う見え方すると思うんです。
「この一行から広げたのかな」って。
実際、原作のそういう一行から広げるってことをやっています。

・ピンクとグレーという2つの色がハマった部分、ハマらなかった部分があれば
--そもそもピンクとグレーって対立するものと思ってない。
ピンクとグレーっていう配色は服とかすごくおしゃれでシックになる。
でもピンクだけだと派手なだけになる。
グレーだけだと地味になる。
ピンクはグレーがあって初めてほどよく映える、そういう補完し合う関係だと
思っている。この映画もそういうつもりで作っている

・その他の配役について
(こちらは質問も回答もネタバレになるので割愛)

うーーん。なんかもう既に記憶が曖昧になってます…。
一応ネタバレありは公開日辺りに追加する予定です…。