柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

東京公演千秋楽感想

改めて。
あ、最初に。
今日はブログ途中でやめなくてよかったなーとしみじみ思った日でした。
ブログを通して私を知ってくれた人が声をかけたり、かけてくれたりと
輪が広がりました。バタバタと落ち着かない感じでしたが、みなさん、ありがとうございました!

さて、まだ上手く言葉にできるかわからないのですが、
言葉になる頃には逆に気持ちが抜けて行ってしまう気がするので
今日勢いに任せて書いてしまいます。

千秋楽、柳楽くんも含めどの役者さんも完全に役そのもので舞台に存在していて
4時間途切れることなく、海辺のカフカの世界に連れて行ってくれました。
3度目にも関わらず、すべてがあっという間でした。

柳楽くんは今まで以上にカフカでした。
最後のカフカのシーンはより気持ちの伝わる震える演技でした。
本当に、本当に立って拍手のする価値のある舞台でした。


最初に挨拶にきた時はまだ立って拍手をする人はまばらでした。
でも既に柳楽くんの目は真っ赤になっていました。

二度目の挨拶。
残りの人も徐々に徐々に立ち上がって、
気づけばほぼ全員がスタンディングオベーションとなっていました。
柳楽くんは(おそらく)この光景を見て、手で顔を覆い泣いていました。
去り際、そんな柳楽くんににっこり微笑む長谷川さん。
その見守る優しい微笑みはまさに「大島さん」でした。

三度目の挨拶。
真ん中に蜷川さんを入れて、舞台を移動させていた黒子さんも出て総出演の挨拶。
気が付けば、田中裕子さんも涙されていました。

そして四度目の挨拶は再び柳楽くんと田中裕子さんで。
少し涙も落ち着き晴れがましい顔のお二人でした。


私の見たかった景色がそこには全てありました。

総立ちで拍手をする観客。
それを涙という形で受け取る柳楽くん。


柳楽くんは18日間、毎日「世界一タフな15歳になる」と旅をするカフカになって
砂嵐の中を迷い、進み、一歩を進みだすことをやりきってくれました。
私達ファンですら、不安や心配が尽きない中、どんなに本人も恐かったことでしょう。
どんなにプレッシャーと闘ってきたことでしょう。

でもその努力がすべて報われた瞬間でした。
同時に。
きっと。
きっとまたいつかこの光景が見られると信じられる瞬間でもありました。

すべての人に対してありがとうと言いたいです。

蜷川さん、ありがとう。
他の出演者の方、初舞台の柳楽くんを支えてくれてありがとう。
黒子のみなさん、ありがとう。
そのほかのスタッフのみなさん、ありがとう。
そして拍手を贈ってくださった観客のみなさん、ありがとう。



大阪公演に行けない私にとっては、すべてがもう「見られないシーン」として記憶の中のみの存在となっていきます。

「記憶というものはそんなに大事なものなんですか?」
「それは場合によっては何よりも大事なものになるのよ」

(原作「海辺のカフカ」より)

今日の記憶をなるべく忘れないように、大事に大事にしていきたいと思います。


ネタバレとかコネタなどはまた後日時間があった時に…。