柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

嬉しい批評

今日も今日とていっぱい記事あげてすみません。

フリーライターの方の批評がとても嬉しかったので、ちょっとご紹介。
しかも何が嬉しいって、森田剛くんのも褒めてくれてて、柳楽くんも褒めてくれてるんですよね。
このフェアでフラットな感じがステキだなと思いました。


SEVEN HEARTS 【舞台】金閣寺(2014)
(前略)
そして今回、溝口を演じるのは柳楽優弥。カンヌで受賞したとはいえ、決してその後は順調な俳優人生を送ったわけではなく、正直言ってこのまま消えてしまうのではないかと思えた時期もあった。しかし映画「包帯クラブ」などで見せた画面からはみ出しそうな器の大きさは、同世代の俳優には望みようもない彼のオリジナリティーであり、きっと彼にしか表現できないものがあると信じていた人は、私も含めて多い。そして蜷川幸雄によって演出された舞台「海辺のカフカ」の主役カフカに抜てきされるに至って、ようやく彼は本当の居場所というものを発見したように思えた。演劇が彼に新たな力を与えたことは間違いない。そして本作の溝口という役は、また柳楽に新たな居場所を与えている。
 森田がびしょ濡れの子猫のようなさびしさを感じさせる目を見せるのと対照的に、柳楽はそれなりに立派な体躯を縮こませる精神の疲弊と鬱屈を恐ろしいほど感じさせる。
 脚本や演出がそれほど大きくは変わっていない芝居でこれほど主人公の雰囲気が違うのも珍しい。そしてまた双方ともに魅力的なことも珍しいことだろう。
(後略)

私のようにどっぷり柳楽くんだけを見ていたのとは違い、フラットな視線での批評なので
やっぱり演劇を多数観てきた人にとっても魅力的なんだと安堵しました。

前後の舞台全体の批評も私なんかよりやっぱり語彙力豊富に語られているので、ぜひご一読を。
(あ、これから観る人は観てからがいいかも)