柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

柳楽優弥が示す、“表現者”としての真価

6月24日の「アクター分析」コラムです。


柳楽優弥が示す、“表現者”としての真価 『CITY』『泣くな赤鬼』『ザ・ファブル』を軸に考察
(略)
映像作品では年を追うごとに進化を見せてきた柳楽だが、演劇では座長として作品を牽引する力だけでなく、役者・スタッフが一堂に集う現場での集団クリエーションとあって、高い協調性が求められるだろう。とくに「マームとジプシー」の作品は目まぐるしくシーンが移り変わり、それに応じて、演者たち自身が舞台セットを変形させていく。初めて観劇した方であっても、本作には高い身体能力、そして高い集中力が必要とされることは容易に理解できるはずである。ほんの些細なミス、呼吸の乱れが、作品の破綻に繋がりかねないのだ。その緊張感を、観客は息を呑んで見つめ、共有するのである。

 それでいて本作は、“ヒーロー”を主題に据えた作品だ。柳楽は主役として華麗なアクションをこなし、その声と身体とで、現代社会の“正義”の在り方を問いかける。凄まじい運動量によって肉体にただならぬ負荷をかけながら上げる彼の悲痛な叫びに、思わず涙したのは筆者だけではないはずだ。
(略)

おお、この方『CITY』も観てくれたんですね。
連日真ん中辺の関係者席と思われるところがいかにも業界の人!みたいな人が
多かったので、プロデューサーや監督などが多かったのかなと思っていたのですが
ライターさんも結構観てくれているようですねー!

(略)
自身の不遇を嘆きながらも懸命にもがく姿を見せる柳楽の力に、涙を堪えきれなかったのは筆者や“赤鬼”だけではないだろう。

ところが、1週違いで公開された『ザ・ファブル』では、岡田准一をはじめ、木村文乃福士蒼汰向井理佐藤二朗といった面々がクセモノを演じる中でも際立つ怪演を披露している。柳楽が演じるのは、出所したばかりのヤクザ・小島。義理も人情も通用しない、デンジャラスな男である。ノンストップで暴走を繰り広げる小島を、柳楽は終始ハイテンションで演じ上げる。画面に大映しにされる彼の顔、そして只者ではないことを印象づける発語と挙動、それらすべてに恐ろしい凄みが感じられるのだ。

 これら一連の作品を続けて観てこそ、柳楽優弥という存在の真価が見えてくる。彼の仕事を追っていると、俳優という枠に収まりきらない、“表現者”という言葉こそが相応しいのだと思えるのだ。

映画も一通り観てもらって、ありがたい限り!
俳優の枠を超えた“表現者という評価も嬉しい!
ザ・ファブル」はまた色んな人に「柳楽優弥と一緒に仕事をしたい」と思わせる映画だったと
思うので、その成果(?)が出る2年後ぐらいが楽しみです(´▽`*)