<柳楽優弥・ターコイズの空の下で>DOKUSOコラム
2/16分ですが、今は5/1…。
読んだ当時は観る前だったのですが、今は観てしまった後なので、こういう時記事の書き起こしが難しい…。
かつてサイレント映画がそうであったように、目にするものの想像力を刺激するだけの明確な何かが伴っていたのなら、たとえ台詞がなくとも人の心は動かせる。本作においてのそれは、序盤において示された目的であり、俳優陣の即興的な演技がもたらすリアルな空気感であり、スクリーンに映し出されるモンゴルの広大な自然である。
それらが台詞に匹敵するだけのものを生み出し、何の違和感も抱くことなく作品世界へと没入させてくれる。また、戦争描写や言語の壁を描いていたことが更に大きな意味を生み出している。人と人が分かり合うこと、本来容易いはずのその行為を歪めてしまっている現実を、逆境に立たされていくタケシの心の変化を通して描いているのだ。
言葉がなくとも通じ合える、というのはすごく伝わってくる映画ですよね。
それが心地いいんだよなぁ。