柳楽優弥ファンブログ「ジェットコースターにのって」

柳楽優弥くんズキ。2021年Works「浅草キッド」「太陽の子」「ターコイズの空の下で」「HOKUSAI」「二月の勝者」CM:JRA

海街diary

観てきた映画は「海街diary」でした。
前にも書きましたが、年々感想書くのが恥ずかしくなっているので
(多分理由は2つ。1つは自分の感性が鈍くなっている気がするから。
もう1つはこの年齢にしては語彙が足りないなと思うから)
続きに書きます。
(って、言っても今このブログも半分くらいはモバイル閲覧されてるので
記事クリックしたら目に入っちゃうんですけどね……)


「誰も知らない」は4人兄弟でした。
そしてこの「海街diary」も4人姉妹。

「誰も知らない」は一番上の子が14歳でした。
彼なりに頑張ったけど、労働ができない時点でできることは限られていて。
結果、周りも含めて救うことができなかったお話でした。
4人が3人になってしまったお話でした。

海街diary」は腹違いの一番下の子(すず)が14歳でした。
上3人のお姉ちゃんはちゃんと働いていて、すずが実の父を失い、
血の繋がらない家族と暮らすことを心配し、「すず1人ぐらい見れるよ」と
言ってくれる人たちでした。
家族のみならず、「海街」である鎌倉に住む人々も含めて皆が
手を差し伸べてくれる、穏やかで暖かくて幸せなお話でした。
3人が4人になったお話でした。

是枝監督の意図にはまったくなかったかもしれない。
でも、私は何か「誰も知らない」に続く物語というか、レクイエムというか
10年経ったアンサーソングのように思えて仕方がなかったです。

そんなこともあってか、開始15分くらいの4姉妹が丘の上で話すシーンから
もうずっとずっと目頭が熱くて、気付くとぽろぽろ涙が流れてしまいました。
悲しい涙ではなくて、優しさや幸せにもうどうしようもなく切なくなる涙。

実際は、3人姉妹もある意味父や母に見捨てられた境遇であり、
何度もお葬式や法事のシーンが出てきたり、全部が全部幸せなことが
起こってる訳ではなく、冷静に考えるとつらい出来事の方が多いんです。

でも、その間に挟み込まれる日常が、ちょっとしたケンカも含めて「家族の幸せな日常」で、
それが鎌倉の四季の風景も含めて本当にリアルだから、
すずがちょっとずつ「家族」になっていくことで、私まで幸せになっていきました。

冷静に俯瞰で考えると、是枝監督の「物語」っていっつも開始5分かそのぐらいで
登場人物のキャラクターが明確になって、その上にすぐ物語の「軸」が出てくるので
キャラクター+軸で「どういう物語を見せたいのか」がこちらに伝わってくるような気がします。
そして、そこから決してブレない。
だから気持ちが映画の中に入りやすい。

この良質な「物語」を映画館の中で集中して観られたのは本当によかったです。
というか、この物語なら何時間でも観てられるなと思いました。

あ、今回音楽もすっごくよくて、誰だろう?と思ったら菅野よう子さん!
どうりで…!やっぱり私菅野さんの音楽好きだ。

最近、仕事とか、家族とか、自分の体調とか、そして柳楽くんのこととか(苦笑)、
色々なことを理由に、あまり映画館に行かなくなっていたのですが、
やっぱりもうちょっと映画館で観ないとだめだなーと改めて思いました。
そもそも、柳楽くんを応援するにあたっても、もうちょっと自分自身が幅広く
色々なものをインプットしないとだめだよなという焦りも最近あり。
(でも秋ぐらいから仕事が忙しくなりそうな雲行き…)
もうちょっと時間の使い方をうまくならなきゃ!